旭川中2女子凍死、「いじめ被害が原因の自殺」とする再調査委員会の最終報告書を公表

 北海道旭川市で2021年3月、中学2年生だった広瀬 爽彩さあや さん(当時14歳)が凍死体で見つかった問題で、市は13日、広瀬さんの死を「いじめ被害を主な原因とする自殺だった」と認定した再調査委員会の最終報告書を公表した。

 公表の対象となったのは、資料部分を除いて366ページ。性的な嫌がらせのほか、広瀬さんの特徴的な行動をやゆするといった7件の行為をいじめと認め、「長期間にわたって心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状に苦しみ、自殺に至った」と結論づけた。

 学校や市教育委員会の対応についても、広瀬さんの母親や道教委から繰り返し指摘を受けながら、意図的にいじめ問題として扱うのを避けたと言及。「(学校と市教委の)誤りがなければ、自殺という最悪の結果を免れることができた可能性はあった」とした。

 報告書の全文(382ページ)は今月1日、委員長を務めた教育評論家の尾木直樹氏から市に提出された。市はプライバシー保護などの観点から記載の一部を削除し、公表版を作成した。

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