客に提供した“9割程度”が国産より安い中国産か 人気うなぎ店が産地偽装の疑い 男性店主と店の運営会社を書類送検

中国産のウナギを三河産と偽って客に提供していた疑いで、運営会社と店主が書類送検されました。

不正競争防止法違反の疑いで書類送検されたのは、愛知県西尾市の人気うなぎ店「炭火職人 うなみ」の49歳の男性店主と、店の運営会社です。

CBC

CBC

警察によりますとこの店は去年5月と10月、看板などにウナギを「三河産」と表示し、実際には「中国産」を客に提供した疑いがもたれています。

警察の調べに対して店主は「中国産を使用していたことは、産地偽装と言われる犯罪とわかっていた」と容疑を認めているということで、「三河産うなぎのブランド力にあやかり売り上げを上げるため」と話しているということです。

この店では2001年から、外国産のウナギを仕入れていて、その量は約12万1500キロ、約4億7000万円分に上ります。

去年6月の時点で、国産うなぎは1キロあたり5150円、中国産は4250円と、中国産の方が900円安く仕入れられたということです。

去年4月から12月までの店の売り上げは約2億円。

警察のこれまでの調べでは、4年前から偽装が行われていて、去年4月から12月までに店で提供されたうなぎの9割程度が中国産とみられるということです。

CBC

CBC

この店の蒲焼きは、西尾市のふるさと納税の返礼品として人気でしたが、工場から押収された返礼品用の商品を鑑定したところ、一部を除いて「中国産の可能性が高い」との結果が出たということです。

現在、西尾市はこの店の商品について返礼品としての取り扱いを停止していて、中村健市長は、「当市の返礼品提供事業者が店舗での不正競争防止法違反で書類送検されたことは極めて遺憾であり、あってはならないことと考えています。ふるさと納税返礼品に関して立件は見送られておりますが、市として、法令遵守の徹底を含めた再発防止策を講じてまいります」とコメントしています。

ジャンルで探す