小林製薬「紅麹サプリ」飲んで1か月足らずで…体重5キロ減の男性 医師は「原因が分からなくて探っていた」

小林製薬「紅麹サプリ」問題。

「紅麹コレステヘルプ」を飲んだ後、体の異常を訴えた患者の治療に当たった医師に話を聞きました。

三重大学医学部附属病院で、腎臓内科を専門とする小田圭子医師。

ことし1月上旬、食欲不振や血尿などを訴える60代の男性を診察しました。

CBC

(三重大学医学部附属病院 小田圭子医師)
「私たちは毎回、内服の履歴を聞くんですが、その時に『紅麹コレステヘルプ』を含む多数の薬剤を内服していた方でした」

漢方など5種類の薬やサプリメントとともに、約1年半にわたって『紅麹コレステヘルプ』を毎日飲んでいたという男性。

病院を受診した際には、腎臓の働きを示す数値は正常値の半分程度に低下していて、年末から1月上旬の期間で、体重は約5キロ減少したといいます。

CBC

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検査の結果、男性は腎臓の尿細管の機能が低下することで、体に必要な栄養素を吸収できなくなり、けん怠感などを引き起こす「ファンコニー症候群」と診断されました。

ただ、腎機能が低下した原因の特定には至っていません。

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(小田医師)
「『紅麹コレステヘルプ』の件がニュースになった時に、原因がどうしても分からなくて探っていた患者さんだったので、(原因が)これだった可能性が高いのではないかと思い、調べ始めたという感じ」

男性は入院後、サプリの摂取をやめ、腎臓の働きを示す数値も回復傾向にあるものの、現在も通院で経過観察をしているということです。

CBC

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