「『顔がかわいい』と何度も言われて肩を抱き寄せられた」 名古屋芸術大学の來住尚彦新学長のセクハラ問題

名古屋芸術大学に通う女子学生らが、今年度新たに就任した男性学長からセクハラ被害を受けたと訴えました。

CBC

(被害を受けた女子学生)
「息がかかる距離感で『顔がかわいい』と何度も言われて、肩を抱き寄せられた。悔しくてたまらない」

セクハラ被害を受けたとして4月2日に会見を開いたのは、愛知県北名古屋市の名古屋芸術大学に通う女子学生らです。

CBC

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女子学生らが加害者として名前を挙げているのが、今年度から学長に就任した來住尚彦(きし なおひこ)氏です。

女子学生らによりますと、去年8月、当時、非常勤講師だった來住氏が、大学内のスタジオでミュージカルの稽古を行っていた複数の女子学生に対し、指導の一環として背中をこすったり顔や頭をなでたりしたということです。

ことし2月、被害を受けた女子学生6人が大学などに被害を訴える文書を提出。

これを受けて、大学が設置した第三者を含む調査委員会が、3月8日から学生や來住氏へのヒアリングなどの調査を開始していました。

大学を運営する理事会は提出された調査結果を受けて、3月28日にセクハラ行為があったことは認めた一方で、「処分するべきハラスメントが行われたとは認定できない」と結論づけました。

(被害を受けた女子学生)
「(「認定できない」という)メールがきたときに、めちゃくちゃ泣いた。悔しくて…息の匂いがわかるくらいの距離感で密室の状態でもう一度触られたこともあって。本当に悔しかった。謝罪もなかったし」

1日に行われた入学式で來住尚彦新学長は、式辞で新入生や在学生を前にこうコメントしました。

「在学生の皆さまへの適切でないと感じさせてしまう指導についても、改めて詫びなくてはならないと思っております」

学生らは、調査結果を開示するよう求めていますが、今のところ調査委員会から返答はないということです。

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