土地の値段“地価”を公示 愛知は住宅地・商業地とも3年連続上昇 岐阜と三重では32年ぶり上昇

国が調査したことしの地価が公表されました。

愛知県は住宅地、商業地ともに3年連続で値上がり。

一方、岐阜県や三重県は32年ぶりの上昇となりました。

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土地の取引価格の目安になる「地価」。

1月1日時点で、愛知県全体では住宅地で2.8パーセント、商業地は4.2パーセントといずれも3年連続で上昇しました。

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(平野菫記者)
「愛知県内の商業地で上昇率トップは、東区泉のこちらの場所。1平方メートルあたり15パーセントの314万円でした」

上昇率トップの背景にあるのが…

(不動産鑑定士 松原孝文さん)
「ここ自体も、いま再開発の動きがあって、『再開発されれば街も変わるね』という期待はあろうかと思います」

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実は、こちらのトヨタホーム栄ビルは、隣接する名古屋パナソニックビルと一体化し、2030年代初めごろまでにオフィスや商業施設などが入る複合ビルに生まれ変わる予定で、その期待感が地価に表れているんです。

愛知県内の住宅地の価格も、名古屋の栄2丁目や泉1丁目が上位にランクインするなど、去年に引き続き栄周辺が人気エリアに。

中でもことし特に注目なのが…

(平野菫記者)
「住宅地の上昇率トップは中区上前津のこちらの場所です。1平方メートルあたり、97万円で上昇率は16.2パーセント。去年に比べて、13万5000円アップしています」

不動産鑑定士の松原さんによると、泉などと比べて、比較的価格をおさえられる上前津エリアのマンション需要が高まっているといいます…近くの住民は?

(70代女性)
「だいぶ変わったことは確かです。マンションが増えた」
(40代女性)
「栄にすごく近いので、自転車でぱっと栄に行ける。若い人が増えていくのかなという期待感はあります」

来月開業する「中日ビル」など再開発が進む栄地区の存在感が増しています。

また、岐阜県では商業地の平均価格は8万3100円で去年より0.3パーセントアップ。

1992年から下落が続いていましたが実に32年ぶりの上昇に。

高山市上三之町が去年より18.3パーセントプラスでトップとなるなど、コロナ禍後の観光客の順調な回復が背景にあるようです。

また三重県も価格が上昇しています。

住宅地では0.2パーセントプラス、商業地も0.3パーセントプラスとなり、いずれも32年ぶりに上昇に転じました。

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