「おかねかるた」で金融について学ぶ 商業高校で投資のイロハを生徒に解説 「お金に振り回されない人生を」

名古屋の商業高校で「金融=お金」に関する授業が行われました。

高校時代、お金に関する教育は全く受けずに大人になった一人の教師が「それではいけない」と声をあげたことがきっかけで、授業は行われました。

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名古屋市東区にある県立愛知商業高校。

金融教育を受けている生徒たちが、笑顔で取り組んでいたのは…

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(愛知商業高校 公民科・大矢彰子 教諭)
「これは『おかねかるた』というもので、お金に関する読み札と絵札になっている。お金に興味を持ってもらうために使っています」

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よく見ると「オデコじゃないよ、イデコだよ」「NISAで兄さん投資始める」などダジャレなどで構成された親しみやすい『かるた』です。

金融のかたいイメージをなくし、敷居を低くしたいというのが狙いで、QRコードから詳しい解説を読み取ることも可能です。

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この『おかねかるた』は、外部講師として招かれた、この道15年のファイナンシャルプランナー、柴田時子さんが制作にかかわったものです。

クラウドフアンディングで資金を募り、去年に完成、対象は園児以上です。

(ファイナンシャルプランナー 柴田時子さん)
「毎月1万円ずつ、ずっと投資して、ほったらかしにしていたら。だいたい200万円ためたものが300万円以上になっていた。15年かけて、お金は育っていくので、そういう貯め方をぜひ覚えてください」

高校生もわかる 世界的企業の名前を例に“投資のイロハ”を解説

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柴田さんは、名古屋市の小学校の児童や保護者向けに、お金の使い方や貯め方についての講演も行っていて大忙しとのこと。

(ファイナンシャルプランナー 柴田時子さん)
「インスタはメタという会社です。検索する時にグーグルとか使う人いる?その会社ってどこ?日本じゃないよね、アメリカです。アメリカの会社が伸びていくということは、そこの株が上がる」

高校生も身近に感じる世界的企業の名前を出し、投資のイロハから解説。

(生徒)
「投資の学習を学校でも自分でもしていけたらいいなと思う」
「新NISAは税金が取られないと聞いたので興味をもって、やりたいと思った」

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(ファイナンシャルプランナー 柴田時子さん)
「(Q:高校生たちに、どんな金融教育をしていきたい?)お金は道具。お金に振り回されて、人生をダメにしないように。ワクワクするような道具(お金)の使い方を学んでほしい」

「お金は使いこなす」「早め早めの教育と対策が必要」と話す柴田さんでした。

今回、柴田さんを招いた大矢先生は…

(愛知商業高校 公民科・大矢彰子 教諭)
「資産形成に対して疎くて。社会で『老後2000万円問題』がクローズアップされた時に『私は大丈夫なのかな』ということと、この子たち(高校生)は大丈夫なのかなと…」

愛知商業の生徒は、約半数が卒業後は就職。

大矢先生は、社会人になる前に、お金に対しての感度をあげてもらい、金融の授業が生活と直結していることを実感してもらう、その工夫が教える側には必要だと感じています。

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