「学校へ行けない僕と9人の先生」で自らの経験を描いた漫画家・棚園正一さん 鳥山明さんとの出会いが人生の転機に「正直、まだ信じられない」
68歳で亡くなった漫画家の鳥山明さん。鳥山さんがデザインしたコアラのレリーフがある、名古屋の東山動植物園でも悲しみの声が聞かれました。
鳥山さんは、愛知県清須市出身。地元では…
(清須市民)
「ぽっかり穴が空いたみたい。大きい存在がいなくなってショック」
(清須市・永田純夫市長)
「びっくりということでしか言いようがないが、本当に残念でならない」
鳥山さんは、来年20周年を迎える清須市のPRロゴをデザインしていました。
実は、名古屋の東山動植物園にも鳥山明さんがデザインした“あるもの”がありました。
(東山動植物園・日比野雅人さん)
「コアラ舎の壁面にコアラのレリーフがある。そちらのレリーフが鳥山先生デザインしたもの。来園を盛り上げるために地元の鳥山先生に『デザインいただけないか』と依頼したところ、快く引き受けていただいたと聞いている。鳥山先生は世界に愛される作品を作っている人なので、レリーフも世界に愛されるように大切に使っていきたい」
来園者「ドラゴンボールの絵と少し似ているような」
1984年にオープンしたコアラ舎に設置された縦横 約1.5メートルのコアラのレリーフ。このデザインも鳥山さんが手掛けていたんです。カメラにおさめる人や園内で訃報を知り、見に来たという人も…
(40代主婦)
「ネットで見て、ちょうとそういえばと思って(レリーフを)見に来た」
(30代会社員)
「聞いてびっくりした。言われると、ドラゴンボールの絵と少し似ているような」
そして「学校へ行けない僕と9人の先生」で、自らの経験を描いた漫画家の棚園正一さん。
(漫画家 棚園正一さん・2015年取材)
「不登校だったからこそ鳥山明先生にも出会えたし、いろいろな人がいるんだなということも知ることができた。一つの生き方ではないと知れた」
中学1年の時、鳥山明さんと会ったことが、人生の大きな転機になりました。
(漫画家・棚園正一さん)
「正直、まだ信じられない気持ちです。今まで言葉では表せないほど、たくさんお世話になってきました。本当にありがとうございました」
03/08 19:59
CBCテレビ