車体の4か所にレーザー、眼鏡には小型カメラ 「2024年問題」対策に名鉄バスが新型教習車を導入

トラックやバスのドライバーの労働時間の規制が強化され、人手不足になることが懸念される「2024年問題」。名鉄バスは、ドライバーの確保のために最新の教習車を導入します。

CBC

名鉄バスが導入した教習車。ほかの車両と変わらないように見えますが…

(共和電業 自動車機器グループ 髙橋紘生さん)
「速報距離がわかるセンサーが入っています」

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ボディの4か所からレーザーを照射して、ガードレールや歩行者などがどれぐらい迫っているか距離を測り、車内のモニターで知ることが出来ます。さらに…。

(運転手)
「(眼鏡は)違和感ないです。普段のかけ心地とほとんど変わらない」

運転手がかけている眼鏡には、見慣れない装置が。眼鏡に搭載した小型のデジタルカメラで眼球の動きを検知して、どこを見ているのかが画面に赤い丸で表示されます。

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(共和電業 自動車機器グループ 髙橋紘生さん)
「運転手固有のクセというか、右左折時にどのミラーを見ているかや見ているタイミングなどがわかる」

車両抜きで数千万円という、高額な最新システムを導入した背景は。

(名鉄バス 統括安全課 辻陽光 主任)
「いままでの教習は、先生の感覚的な部分で伝えるところがどうしてもあったが、こういった最新鋭の機器でみるべきところが可視化できるシステムは、非常に納得させやすいし習得も早い」

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バスの運転手の労働環境を改善するため、国は来月から運転手の労働時間の規制を強化。これにより人手不足が悪化したり輸送力が低下する懸念があり「2024年問題」と呼ばれています。

(名鉄バス 統括安全課 辻陽光 主任)
「当社も危機感を強めているところではあります。地域の足としての使命を全うできるよう対策していきたい」

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