「18歳がどんどん減っていく」 3人に1人は県外へ…　県の危機感から始まった大学生の“学生呼び込みプロジェクト”　愛知　　

愛知県は、県内外から大学生を呼び込もうと、学生と連携して県内大学の魅力を伝える動画を制作しました。

28日、名古屋市中区の劇場で行われたのは、愛知県内の大学の魅力をアピールする動画の発表会です。

これは、愛知県が県内外から学生を呼び込もうと、ことしから始めたもので、県内大学に通う12人の大学生が特色ある授業や部活などを取材し、撮影から編集まで全て行いました。

愛知県では2019年をピークに4年連続で人口が減少している上、おととし県内の高校を卒業して大学に進学した学生の内、約3分の1にあたる1万1000人ほどが東京など県外の大学に入学したということです。

（愛知県政策企画局・林佳穂さん）　
「大学進学時にあたる18歳がどんどん減っていくことが見込まれる中で、愛知県の将来を支える人材の育成・確保が課題。大学時に移動する学生が多いので、その時に愛知県内の大学に来てもらうことを施策で促していくことが必要になってくる。（学生が）取材して見つけてくれた大学の魅力や特色は、我々愛知県職員も知らなかったものばかりだったので、この事業をやってよかった」

（参加した大学生）
「愛知の大学に入学してもらうには、とにかく発信が必要ではないかと思った。自分が（取材先の）大学に行って、いろいろな特色を学んできて、見てみないと（魅力などが）わからないと実感した」
「（動画制作では）テロップを作るのが難しかった。見ている時は『文字を打つだけ』と思っていたが、配置や字体で受ける印象が全然違った」

この動画は、今後県のホームページやYouTubeなどで公開されます。