「運試しゲーム」に細工した可能性も 度数96%のウォッカをテキーラに混ぜて提供か キャバクラ店で客からクレカだまし取った疑いで10人逮捕

名古屋の歓楽街、錦三丁目のキャバクラ店で、高濃度のアルコールを含んだ酒を客に飲ませて泥酔させ、クレジットカードをだまし取った疑いで、店の実質的経営者ら男女10人が逮捕されました。

キャバクラ店から押収されたモノの中には、アルコール度数なんと「96%」というウォッカの一種「スピリタス」も。

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そして、酒を飲んで泥酔した客からだまし取ったクレジットカード。その1回の利用額は「572万円」でした。

準詐欺の疑いで逮捕・送検されたのは、東海地区最大の歓楽街、名古屋の錦三丁目のキャバクラ店「ONLY(オンリー)」を実質的に経営していた小笠原拓容疑者26歳。さらに、経営者の塩見勝利容疑者24歳や客引きや接客担当の女ら、店の関係者の男女10人です。

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警察によりますと10人は2月5日、東京都に住む55歳の会社役員の男性客に高濃度のアルコールを含んだ酒を飲ませて泥酔させ、クレジットカード4枚をだまし取った疑いがもたれています。

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被害者の男性が「覚えのないカード利用がある」などと警察に相談し、被害が発覚しましたが、知らないうちにクレジットカードで支払われていた1回の利用額は572万円。その後も店の系列店で複数回にわたって使われ、被害総額は1650万円にも上りました。

「運試しゲーム」高い確率で客側が負けるよう細工か

男性は店を出た時、酩酊状態で歩くこともままならなかったということで、宿泊先のホテルで従業員に介抱されました。高濃度のアルコールを含んだ酒を飲ませるという、命も奪いかねない危険で悪質な犯行は、組織的なものでした。

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男性はこの日、客引きの男2人に導かれて1人でキャバクラ店へ。店内でもてなしたのは19歳から24歳までの接客担当の女5人で、テーブルの上には「サービス」としてテキーラが置かれていたといいます。

そして、男性に酒を飲ませるために使われたのは「運試しゲーム」。「ゲームに負けた人が酒を飲む」というルールでした。

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店側はテーブルに置かれたテキーラにアルコール度数96%のウォッカ「スピリタス」を混ぜて、男性客に飲ませた可能性があるということです。

さらに捜査関係者によりますと、運試しゲームは、高い確率で客側が負けるように細工がされていた可能性もあるということです。

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小笠原容疑者ら10人は、こうして酩酊状態にした男性から「支払いのため」と称して、4枚のクレジットカードをだましとった疑いがあるとのことですが、警察は10人の認否を明らかにしていません。

警察によりますとこの店の周辺では、去年11月から2月上旬までに同じような被害が15件発生し、被害総額は2300万円にも上るということです。警察は、暴力団の資金源になっていた可能性もあるとみて調べています。

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