｢こんなことするような子じゃ…｣ 名古屋駅前のカラオケ店での女性刺殺事件で逮捕の男　自宅で同居女性を殺害した容疑で再逮捕

2023年12月26日、名古屋駅近くのカラオケ店で当時20歳の女性を包丁で刺して殺害したとして逮捕された25歳の男が、別の女性も殺害したとして16日に再逮捕されました。

16日、名古屋市中村区のカラオケ店で当時20歳の女性を殺害した疑いで12月に逮捕されていた男が、中区大須での殺人事件にも関与していた疑いで再逮捕され、男の身柄が中警察署へ移されました。

2つの事件が発覚したのはクリスマス翌日の12月26日。

名古屋駅近くにあるカラオケ店の中から男がかけた110番通報が発端でした。

「人を殺してしまった 包丁で刺した」

自称・中区大須に住む風俗店店員、曾我春暉容疑者（25）。

カラオケ店7階の一室で当時20歳の女性を、包丁で何度も刺して殺害した疑いがもたれています。

女性は胸にあった2か所の刺し傷が致命傷になったとみられています。

（同じフロアにいた人）
「廊下の数か所に血が（あった）」

逮捕後、曾我容疑者は警察に対し、別の女性も殺害したことをほのめかします。

「別の女性も1人 風呂場に沈めた」

カラオケ店での殺人事件が発生してから16日で3週間。

警察は曾我容疑者が中区大須の事件にも関与していたとして、殺人の疑いで再逮捕しました。

警察によりますと、曾我容疑者は12月25日から26日の間に、自宅だった中区大須にあるマンションの一室で、同居していた長野汐里さん（当時30）を浴槽に沈めて殺害した疑いがもたれています。

曾我容疑者は警察の調べに対して黙秘しているということです。

曾我容疑者と長野さんは交際関係にあり、2人の知人は「互いに心労がたまっていたのでは」と証言します。

（2人を知る人）
「お互いが病みあうみたいな。（長野さんから聞いた話では）曽我容疑者は（心が）病んでいて、2か月くらい家から引きこもって出てこない。ひげも生やしっぱなし、仕事行こうにもいかないでと」

曾我容疑者は周囲に「風俗店を経営している」と話していましたが、その店を利用したことのある女性は曾我容疑者が客が少なく困っていたと話します。

（曽我容疑者の店の利用者）
「お店がうまくいっておらず新規のお客がいないから、できれば女の子を紹介してほしいと（曽我容疑者から）言われた。優しい子だった。こんなことするような子じゃない」

なぜ女性2人は殺害されなければならなかったのか。

警察は曾我容疑者の動機を調べています。