利用者に「うるせえ、黙れ」の暴言も 障害者向けグループホームでの食材費の過大徴収問題 相談多数

障害者向けのグループホームなどを運営する会社が、利用者から食材費を過大に徴収していたなどの疑いで国や愛知県などの監査を受けている問題で、県内の障害者団体が設置した相談窓口には、批判や不安の声が寄せられています。

「恵」西日本支店(名古屋・緑区)

愛知県や岐阜県など、全国13都県で障害者向けのグループホームなどを運営する「恵(めぐみ)」をめぐっては、利用者に食材費を水増し徴収していたなどの疑いで自治体などが調べています。

グループホームで提供する食材費については、実費の徴収を厚生労働省が定めていますが、愛知県による調査では、「恵」の複数の施設で実費以上の金額を徴収していたことが明らかになっています。

CBC

(11月21日 きょうされん愛知支部 大野健志さん)
「領収書や請求書を利用者家族に提出がされていないと(利用者から)不信が述べられています」

こうした問題を受けて、障害者を支援する3つの団体が11月2日、利用者や職員などを対象にした相談窓口を立ち上げました。

現在までに37件の相談があり、「利用していない分の食事代まで引き落とされていた」などの声が寄せられているということです。

CBCテレビの取材に元職員は…

(恵の元職員)
Q食材費の水増し請求は働いているとき知っていた?
「はい、ずっとそのようなことをしていたので、ずっと疑問に思っていた」
「1人食費と日用品で2万8000円で、10人いれば28万(徴収している)のところを、10万円しか経費としておりてこない」

元職員によりますと、さらに、施設の利用者にパワハラともいえる行為をしていた職員がいたといいます。

(恵の元職員)
「『うるせえ』『黙れ』『こっち来い』などと言う職員が多かった」

相談窓口にはハラスメントや虐待の相談も多いことから、団体は県などに結果を報告すると話しています。

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