食中毒の発生は6月がピーク 原因の細菌は約20度で増殖し始める 去年は1か月で128件 名古屋の「八百屋ダイニング」では温度設定を18度に

食中毒に注意です。岐阜県北方町の結婚式場で5月20日に食事をした50人以上の客が、食中毒の症状を訴え、岐阜県は式場の厨房を営業禁止処分にしました。

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岐阜県北方町の結婚式場で発生した食中毒。岐阜県によりますと、5月20日に結婚式場「ル・シャン・ド・クク」で食事をした、2歳から72歳の男女合わせて56人が下痢や発熱、嘔吐などの症状を訴えたということです。

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患者や式場の調理スタッフの便からノロウイルスが検出され、岐阜県は、この日提供された料理が食中毒の原因と断定し、式場の厨房を当面、営業禁止処分としました。

入院した人はなく、全員快方に向かっているということです。

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これから暑くなるにつれて多くなる食中毒。

2022年のデータでは6月が最も多く、梅雨時や湿度が高い時期は注意が必要ですが、ウイルスの活動が活発になる冬も油断は禁物です。

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飲食店は特に、この時期、食中毒に警戒を強めています。

(八百屋diningやすべえ 鳴尾周飛さん)
「気温が上がってくると、食中毒に関しては心配にはなってくる」

名古屋駅近くの、ランチタイムに弁当を販売している、こちらの居酒屋。

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ボリュームたっぷりのお弁当にフルーツやスープもついて1個500円。

多くのサラリーマンなどで連日賑わう人気店です。

食中毒対策を聞いてみると…。

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(八百屋diningやすべえ 鳴尾周飛さん)
「作っておいて、冷ましてから入れるようにはしている」

おかずなどは温かいままで容器に詰めると、中で細菌が増殖してしまうため、冷ました状態で保存し、注文を受けてから詰めています。

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ほかにも…。

(八百屋diningやすべえ 鳴尾周飛さん)
「温度管理は18℃に設定して、なるべく室内の温度を下げて作るようにはしています」

室内の温度を低く保つのは、食中毒の原因となる細菌が約20℃で増殖し始めて、35℃から40℃で最も活発になるとされているため。

また、食品に付着しても安全なアルコールを使い、スタッフの消毒も徹底しています。

(八百屋diningやすべえ 鳴尾周飛さん)
「今のところ、できる対策自体は自分の店ではしているので…。(今後も)食中毒対策は続けていく」

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