まずはカップルの数を増やそうと…マッチングアプリの会社と三重・桑名市がタッグ 去年の出生数843人 20年で500人近く減る

出会いのきっかけとして利用者が急増しているマッチングアプリ。そのマッチングアプリの運営会社とタッグを組み、ある社会問題の解決に向け動き出した自治体が現われました。

25日、マッチングアプリ「pairs(ペアーズ)」の運営会社と連携協定を締結したのは三重県の桑名市。いったい、なぜ自治体がマッチングアプリの利用を決めたのでしょうか。



(桑名市 伊藤徳宇市長)
「出会い系サイトの時代と意識が変わっていない人もいるので、そういう人たちに対しても、桑名市が一緒に取り組んでいくことで、若い世代を中心に出会いを支援する」

桑名市の課題の一つが人口減少。その原因でもある少子化を食い止めることはできず、去年の出生数は843人とこの20年で500人近く減っています。


このため市ではまずはカップルの数を増やそうと、イベントなどを開催してきましたが、利用する市民は少なく、マッチングアプリの方が若者にとってなじみ深いと考えその運営会社と手を組むことを決めました。

では一般の人は「マッチングアプリ」に抵抗感はないのか。そこで、街行く人に聞いてみました。「マッチングアプリ、使っていますか?」。

(20代カップル)
「友達も結構(マッチングアプリを)使っていて、今付き合っているのは3~4組ぐらい」

(20代女性)
「今、付き合っている彼が、まさにマッチングアプリで付き合った」

(30代女性)
「(マッチングアプリを)使ったことはあります。友達が(それで)付きあった話を聞いていたので安心できた」

なんと、話を聞いた20代から40代の38人中17人と、4割以上がマッチングアプリの経験者。コロナ禍で出会いが減る一方、周囲の成功例も多く、また、アプリ上のやり取りで見極めてから直接会うため、抵抗感はないという声が多く聞かれました。

明治安田生命が「いい夫婦の日」にちなみ行った調査によると、ことし結婚した夫婦の出会いのきっかけは、学校や職場を超えてマッチングアプリが1位。いまや出会いの定番となっています。

一方、親世代からは…
「本当にその人のことを分かるのかっていう心配」
「だまされた話しか聞かないのでちょっと怖いです」

気になるのは、セキュリティ面。アプリ側はどのような対策をしているのでしょうか。登録時の厳重な本人確認はもちろんですが…。


(ペアーズ広報担当 小野澤翔さん)
「24時間365日 人による目視とAIを活用したパトロール、強制退会したアカウントの行動履歴を分析して似た行動を検知する。もう1点は、悪質なユーザーを見分ける手がかりを発信」 

アプリ上で個人情報やアプリ以外の連絡先をしつこく聞いてくる人や、投資を勧めてくる人は、危険人物の可能性が高いということです。

(株式会社エウレカ 石橋準也CEO) 
「何が起こるか分からないという気持ちを持って、常に利用していただくことが重要」


桑名市とペアーズでは、来年5月ごろに市内の独身の男女向けにアプリの使い方などを紹介する婚活イベントを開催し、その中で詐欺などの被害にあわないための安全な利用方法を伝えることにしています。



(桑名市 伊藤徳宇市長)
「まずはセミナーを開いてリスクを伝える必要がある」

少子化に悩む桑名市の新たな試み。はたしてうまくいくのでしょうか。

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