夜空に輝く花火で応援「平和をウクライナに」愛知県に避難した夫婦の願いを込めて

夜空に輝く大輪の花、ウクライナから愛知県に避難してきた夫婦を応援する花火が愛知県の南知多町で打ち上げられました。

CBC


5月8日の夜、愛知県南知多町の夜空に打ち上げられた花火。ことし4月にウクライナから愛知に避難してきた夫婦が特別な思いで見つめていました。

ロシア軍の侵攻により、そのウクライナ人の夫婦が暮らす街は壊滅状態に。手を差し伸べたのが、愛知県安城市の元・教師、葛西孝久さんと妻の不二恵さんでした。

葛西さん夫婦もまた、キーウに移住して約12年というときにロシア軍の侵攻から逃れ安城市の実家に避難してきました。ことし3月のことです。

しばらくすると、妻の不二恵さんがウクライナで開いていた日本語教室の教え子だったルスランさんから「日本に避難できないか」と相談があったのです。

その葛西さん夫婦の息子、喬介さんは、愛知県西尾市の花火会社の花火師です。GW期間中に、見た人を笑顔にする花火を打ち上げるプロジェクトのメンバーでした。打ち上げ会場は全国115か所。

(若松屋 花火師 葛西喬介さん)
「火薬で花火ができているので、火薬を人を喜ばせることに使いたいと思って」

ルスランさん夫婦にとって、花火は特別なもの。実は13年前、ルスランさんがプロポーズの際、ハート形になる花火を打ち上げたそうです。

(ルスランさん)
「心の中に、いまだに焼き付いています」

(妻のリディアさん)
「OKの返事をもらったら花火を打ち上げるつもりでいたみたい」

8日、打ち上げ会場となった南知多町を訪れたルスランさん夫婦。直径約12センチの花火玉にメッセージを書きました。

(ルスランさん)
「平和をウクライナに」

(若松屋 花火師 葛西喬介さん)
「ウクライナは、お祝いの時にしか花火は上がらないと聞いた。日本だと、お盆に花火大会があったり鎮魂や祈りを込めて花火が上がることがある。日本の文化も伝えて日本をより深く知っていただきたい」

日が傾くと地元の子どもたちも集まり、手持ちの花火を楽しみました。ルスランさん夫婦は生まれて初めて手にしました。そして日が暮れて打ち上げ本番。いよいよです。

ウクライナの平和を願う花火。青と黄色のウクライナ国旗をイメージした花火が夜空に大輪の花を咲かせました。

(妻のリディアさん)
「爆撃のフラッシュバックは少しありましたが、お祈りの花火ということで、ウクライナのことを考えて、早く戦争が終わるように、平和になるように祈りました。」

(ルスランさん)
「未来の平和を思っていました。大きな音は喜びの音だけになってほしい」

(妻のリディアさん)
「イベントを作っていただいた方たちに、とても感謝しています」

(若松屋 花火師 葛西喬介さん)
「見てくれた方には、これをきっかけに少しでも支援をしたりとか。困っている人を助けるような活動をしてくれるとうれしい」

打ち上げられた75発の花火。遠く南知多町からウクライナの平和を祈り続けました。

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