ノーベル平和賞の日本被団協がクラウドファンディングを開始 代表団31人らの渡航費を募る 目標額1000万円
今年のノーベル平和賞に選ばれた「日本被団協」が、ノルウェー・オスロで開かれる授賞式へ向け、クラウドファンディングを始めたと発表しました。渡航費などの資金を募るためで、目標額は1000万円としています。
日本被団協 浜住治郎 事務局次長
「核兵器は使ってはいけないんだと、再び被爆者をつくるなという。改めて発信していくというか、訴えていく機会に」
「日本被団協」は、クラウドファンディングを始めたうえで会見でこのように述べ、「ぜひ支援をお願いしたい」と呼びかけました。来月10日にオスロで開かれる授賞式には代表委員3人が出席し、このうち、長崎で被爆した田中熙巳さん(92)が演説を行います。
今回、関連行事のほか、現地の学校でも被爆証言を行う予定で、被爆者や関係者など代表団31人が現地を訪れます。
一方で、「日本被団協」によりますと、ノーベル委員会から渡航費が支給されるのは代表委員3人だけであるため、「経済的に非力な被団協にとって、代表団の渡航は困難」だということです。
今回は「人類の歴史の重要な転換点」で迎える授賞式だとして、世界へ向け改めて、「ノーモア・ヒバクシャ」のメッセージを発信したいとしています。
クラウドファンディングは来月15日まで。目標額は1000万円で、「万が一、余剰金が出た場合には、今後の日本被団協の活動費として使用させて頂きます」としています。
11/15 18:21
TBS NEWS DIG