「地震を自分事として考えていくことが一番大切」地震で休校した高知・宿毛市の小中学校が授業再開

おととい深夜の地震で震度6弱を観測した高知県と愛媛県では、住宅や店舗の損傷が相次ぎ、交通機関も乱れました。きのう、すべての小中学校が休校となった高知県宿毛市では、きょうから授業が再開されました。

およそ180人の生徒が通う宿毛中学校です。おとといの地震で正面入り口近くの地面に線状の亀裂が入って段差ができ、一部の扉が開かなくなっていました。

きのうが休校となり、きょうから学校が再開。登校した生徒たちは地震の揺れや自宅の状況などについて会話し、それぞれ無事を確認し合っていました。

宿毛中学校 吉福巧 校長
「地震については、いつ起きるか、ほんとに分からない状態で、再度、自分事として考えていくことが一番大切だということを(生徒に)伝えていきたい」

宿毛市では、きのう実施予定だった「全国学力テスト」をほとんどの小・中学校で、きょう実施するということです。

一方、愛媛県の宇和島市と高知県の四万十町を結ぶJR予土線では、きのう、終日運転を見合わせていましたが、安全が確認されたとして始発から運転を再開しました。

利用客
「きょう、動かなかったらバスで行くしかないと思っていたが、できれば鉄道を使いたい」
「良かった本当に。きのうは、ひどかったけど」

おととい、震度6弱の地震を観測以降、宇和島市などで余震とみられる揺れが40回観測されていて、気象庁は今後1週間程は最大震度6弱程度の揺れが発生する可能性があるとして注意を呼かけています。

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