《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今

被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた

 栃木県那須町で焼損した2人の遺体が見つかった事件。被害者は東京・上野で飲食店などを経営する宝島龍太郎さん(55)と妻の幸子さん(56)と判明した。警視庁と栃木県警の合同捜査本部は、出頭してきた平山綾拳容疑者(25)を死体損壊容疑で逮捕したが「被害者と面識がない」「アニキに頼まれ、知人2人に遺体処理を依頼して車を貸した」「(アニキは)怖い人……」などと供述しており、警察は別にいる“実行犯”や“主犯”の行方を追っている状況だ。

【写真】出頭した平山容疑者。遺体を運んだとして押収された車、容疑者の自宅前にはウォーターサーバーの替えボトルが置かれたままだった

「遺体は4月16日の朝に那須の林道脇の河川敷で見つかりました。2人の生存が確認されているのは、15日深夜です。新規出店を考えていたという東品川の防犯カメラにタバコを吸う姿が映っていて、都内の空き家に移動したことが分かっています。この空き家からは複数の血痕が見つかっていて、警察はここで夫婦が暴行を受けた可能性があると見ています。それから約7時間後に、遠く離れた那須で宝島さん夫妻は無惨な姿で発見されました。

 平山容疑者は、アニキと呼ぶ指示役から言われるがまま自家用車を知人2人に貸し、携帯も預けていました。車を貸した人物については『何回か飲んだが、あだ名しか知らない』と供述しており、発覚を遅らせるよう入念に計画された犯行だったとみられ、捜査に時間がかかっています」(大手紙社会部記者)

 なぜ夫婦は無惨な殺され方をされなければならなかったのか。宝島さんは上野の繁華街に飲食店14店舗を出店していたやり手経営者だった。

「宝島さんは近年、急速に店舗数を増やしており、上野では有名な経営者でした。しかし、周囲とのトラブルも多く、訴訟沙汰にもなっていました」(同記者)

 上野の飲食店関係者も取材にこう証言する。

「お金が湧いてきているかのような勢いのあるオーナーさんでした。中国から帰化している方と聞いていますが、周囲の中国人オーナーとも揉めていました」

「7割の店舗が中国系」

 この関係者によると、上野では新型コロナウイルスの流行を契機に、それまでも増えていた中国系の店舗数が爆発的に増加したという。

「緊急事態宣言が出されるなどして、飲食店が時短営業などを強いられると、家賃が高い上野では出て行く店舗も多かった。家賃が割安になって一気に中国人が入ってきたという印象です。彼らのなかには時短営業といった日本政府からの要請を無視する店も多く、それで経営を続けられていたところも多い。本場中国の火鍋の店はもちろん、九州の郷土料理が売りの店まで中国人が経営しているといった具合です。店長や呼び込みは日本人でもオーナーが中国人だったり、オーナーが日本人でも実際の金主が中国人だったり。アメ横周辺の店は私の感覚では7割くらいが中国系のイメージですよ」

 界隈ではトラブルがつきものだったという。

「すでに報じられているように客引き同士が揉めて取っ組み合いになったり、あとはぼったくりが多いんです。とんでもないぼったくりというよりは、お通しがすごい簡素なもので800円とか、深夜の割り増しとして20%上乗せとか。このレベルの食事でなんでこんなに高いの? という店がけっこうありますね」(別の飲食店経営者)

 中国人にも話を聞いた。

「上野は中国人の観光客がもともと多いし、池袋より儲かると流れてきていますよね。美味しくない店でもお客さんが入るから簡単なんです。休日なんてどこの店でもいっぱいですよね。アメ横にある市場で食材も安く仕入れられるし、儲けやすい。

 オーナー達はとにかくカネ周りのことばかり考えていて、同胞意識という感じはあまりないです。日本人とのトラブルもありますが、中国人同士のトラブルも多いです。カネを持っている人はとても持っていますから。嫉妬とか裏切りがすごいんです」

 カネをめぐるトラブルは警察沙汰になることもよくあるという。

「私が知っているだけでも飲食店のバックヤードで皿の投げ合いになって血だらけになる人がでたり、気に入らない人を監禁するみたいなこともこれまでありました。お客さんの取り合いや他店の悪口がトラブルのもとです。多少手荒なことをされても、やっぱり私たちは外国人ですから、警察に相談しにくいこともあります。そこで、問題を解決してくれる日本人が言う半グレみたいな中国人もいます。宝島さんが最近目立っていたのは間違いないので、いろいろなところから妬まれていたと思います」

 警察の懸命な捜査が続いている。

 

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