風俗スカウト幹部ら5人逮捕=350店に派遣、紹介料数億円か―警視庁

風俗スカウト組織の仕組み



SNSで集めた女性を風俗店に紹介したとして、警視庁と大分県警の合同捜査本部は19日までに、職業安定法違反(有害業務紹介)容疑で、スカウトグループ「アクセス」幹部、遠藤和真容疑者(33)=東京都新宿区西新宿=ら男5人を逮捕した。同容疑者は容疑を否認し、4人は認めているという。
同庁保安課によると、アクセスにはスカウトら約160人が所属していた。島根県を除く全国のソープランドやデリヘルなど約350店に女性を派遣し紹介料として数億円を得たとみられる。
メンバー同士は互いに偽名を名乗っており、同課は匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)とみて実態を調べる。
X(旧ツイッター)で高収入をうたい勧誘した女性に対し、顔写真や身分証明書の画像、氏名や年齢などのプロフィルを送らせていた。これらのデータを風俗店に見せ、報酬などの条件が合う店に女性を派遣していた。
女性の報酬の15%を紹介料として店側から受領。業務実態のない「バーチャルオフィス」宛てに現金をレターパックで郵送させ、回収していた。
遠藤容疑者の逮捕容疑は2月ごろ、大分県別府市のソープランドに20代女性を紹介した疑い。
同庁が6月、別の事件でこのソープランドを摘発した際、従業員がアクセスから仕事を紹介されたと話し、発覚した。

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