秋元被告に「強力な後押しを」 贈賄側元顧問証言 IR汚職事件公判

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)事業をめぐる汚職事件で、収賄などの罪に問われた衆院議員、秋元司被告(49)らの公判が8日、東京地裁(丹羽敏彦裁判長)で開かれた。日本でIR事業の参入を目指していた贈賄側の中国企業「500ドットコム」元顧問の男=贈賄罪で有罪確定=が証人として出廷。賄賂の提供を認め、「より強力な後押しをしてほしいという意味だった」と証言した。

 元顧問は平成29年9月の衆院解散当日、別の元顧問の男=同罪などで有罪確定=と2人で衆院議員会館の秋元被告の事務所を訪問したと説明。秋元被告に300万円を、収賄罪の共犯に問われた元政策秘書、豊嶋晃弘被告(42)には50万円をそれぞれ供与したと述べ、「選挙は金がかかるので、そのときに金を渡す方が意図を強く印象付けられると思った」と狙いを語った。

 秋元被告からは、IR事業に関する情報を提供されたり、大手カジノ事業者の関係者を紹介してもらったりして「大変ありがたかった」と振り返った上で、情報提供などは賄賂提供の見返りだったとの認識も示した。

 また、元顧問は秋元被告以外にも国会議員6人に対して現金を供与する計画があったと証言。一方で、経費として現金を供出した「500」社には「秋元被告には500万円を渡した」と水増しして報告するなどし、別の元顧問とともに一部を着服したとする趣旨の説明もした。

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