7月の熱海市伊豆山の大規模土石流災害から100日を前に、江原啓之さんが義援金2000万円を寄付。「災害を忘れてほしくない」

齊藤栄熱海市長(左)に目録を贈呈した江原啓之さん(撮影◎本社写真部)
2021年7月に起こった静岡県・熱海市伊豆山の大規模土石流災害は、10月10日で100日を迎えました。当時の様子や被害を『婦人公論』で語ってくれた熱海市在住の江原啓之さんは、現在も1人の行方不明者の捜索が続く今回の災害の記憶を風化させないためにと、熱海市に2000万円、沼津市には1000万円の義援金を寄付しました。10月8日に熱海市役所で行われた贈呈式の模様をリポートします。(構成=婦人公論.jp 撮影=本社写真部)

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【写真】熱海市長に目録を渡す江原さん

熱海になにか恩返しをしたい

2021年10月8日(金)13時より、静岡県の熱海市役所にて、江原啓之さんから熱海市への義援金贈呈式が行われました。熱海市からは齊藤栄市長と、江原さんが住む町の町内会長であり、市議会議員の竹部隆氏が出席。

会の冒頭で、江原さんが「いつもニュースでは拝見しているが、熱海市になにか恩返しをいたいと義援金寄付を思い立ったのです。昨日(10月7日)も関東で震度5強の大きな地震が起こりましたが、時代がどんどん流れていく中、熱海の災害を皆さんに忘れてほしくないという思いで今日参りました」と挨拶。

土石流の災害現場のぬかるみで作業する救助隊員の困難を語る市長

齊藤市長は「まだ1名の方が行方不明ですので、捜索を続けると同時に、インフラなどの整備をはじめ復興に向けて邁進しています。引き続き、被災者の方々のフォローをしていきたい」と答えました。

今回の義援金は、江原さん個人の寄付と、7月28日に行われた〈令和3年7月大雨災害(沼津市・熱海市)復旧支援チャリティ配信〉江原啓之特別ライブ配信公演「御神威(みいづ)~聖地よりエナジーを送ります」の収益と、所属事務所のワタナベエンターテインメントからの寄付などを含めたものだそう。

天災はいつ、どこで起こるかわからない

「10月6日にリリースしたアルバム『令和3年7月伊豆山土砂災害復旧支援チャリティアルバム こころ ~ I colori del cuore ~』は、熱海の施設、楽舎「戀月荘」で収録していました。鳥のさえずりや糸川のせせらぎなど、周りの音を活かし、自然との調和を目的にしていたアルバムです。その録音の最中に災害が起こったので、チャリティアルバムにしようと決めたんです。

急遽チャリティアルバムになった『こころ』の収録の様子を市長に説明する江原さん

齊藤市長は「熱海は大きな被災者住宅を建てる土地がないので、被災者の方には既存の施設にばらばらに入っていただいている状況です。そのことで地元の方同士のつながりが失われないように、市の相談員が常駐し、被災者の方が交流できる『支え合いセンター』を作りました。皆さまにこの義援金をしっかり届けたいと思います」とコメント。

「被災者の皆さんも、暮らす場所が変われば、学区や通っている病院も変えなければならないなど、心身ともにさぞご負担かと思います。東海道線や新幹線の線路が被害を受けなかったのは奇跡的でしたが、普段何気なく通っている道が使えなくなるとどんなに大変か、身に染みてわかりました」と言う江原さんに、齊藤市長は「被災のショッキングな映像を見て、日本だけでなく世界中から励ましのメッセージやご支援をいただきました。熱海は多くの方の思い出の地であり、ファンでいてくださることがわかったので、復興に全力を注ぎたいと思っています」と語った。

最後は記念撮影をし、江原さんから目録とチャリティアルバムが市長に手渡された。

気象災害を含め、今後天災がいつ、どこで起こるとも限らない。常に備えることの大切さと、起こった災害を風化しないことを訴え続ける江原さん。チャリティアルバムで継続的な支援を続けつつ、年末にはチャリティの書籍を上梓する予定だという。

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