休日出勤も当たり前、管理職は罰ゲームなのか 昇進しないように「売上そこそこでコントロールしてる」と語る男性
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もはや管理職は罰ゲームなのか。埼玉県の40代前半の男性(営業/年収500万円)は次のように語る。
「通常土日休みだが少しでも役職がつくと休日出勤しないとやる気なし認定。管理職になると残業も関係なしのため、土曜日出勤は必須」
そのため、管理職にならないためにある努力をしていると打ち明けた。一体どういうことだろうか。(文:天音琴葉)
部下に対して「異動・解雇などをチラつかせて脅すだけ」の管理職も
勤務先では、売上を上げれば昇進する可能性があるため、「売上そこそこでコントロールしてる人もいる」と明かす。おそらく男性もそのうちの一人なのだろう。妙な話だが、それほど管理職になりたくないようだ。「誰も役職ついてほしいと思っていない」とも打ち明けた。
現在会社にいる管理職に対して良い印象を持っていないことも、「なりたくない」要因になっている。
「管理職は売上を上げられる人なので教育はできない人がほとんど。指導、教育と言ったら怒鳴るのと異動・解雇などをチラつかせて脅すだけ」
プレイヤーとしては優秀だったが、管理職として後進を育成するのは苦手、というケースが多いようだ。職場にいいロールモデルがいなければ、管理職を目指したいとは思わないだろう。
神奈川県の50代後半の男性(技能工・設備・交通・運輸/年収450万円)も管理職になりたくないそうで、理由を次のように明かした。
「管理職は組織改編や研修、新人の受け入れなどの定形外の問題が色々ふりかかってきて調整が面倒で、自宅にいても気になってしまうが、50後半になってお金も貯まり、あまりに仕事中心の生活だと何のために仕事をしているのかと疑問を感じてしまいのんびり働きたくなったので、作業着着用時以外は仕事のことを考えなくて良い責任の軽い仕事がいいから」
おそらくこの男性にはあくせくと働いていた時期もあったのだろう。それでようやく老後の資金が貯まったから、定年までのんびり過ごしたいという気持ちになるのも理解できる。
08/12 06:00
キャリコネニュース