人手不足の職場「若い日本人がいなくて。残業が多く、夏休みや年末年始もほとんど休みがない」と語る男性

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介護や飲食に限らず、今やいろんな業界で人手不足が問題になっている。警備員として働く大阪府の40代前半の男性(技能工・設備・交通・運輸/年収300万円)の職場も、例外ではないようだ。「人手不足のため、しわ寄せが来ています」といい、

「長時間労働で40時間勤務とかで体が大変ですね。丸2日間勤務なので大変です」

と窮状を訴えた。警備員は基本、立ちっぱなしだ。長時間、それも連続勤務はつらいだろう。会社に対して、「解決して欲しい問題ですね」と結んだ。しかし働く人の高齢化が進むなか、体力勝負の現場はますます人手不足に陥りそうだ。(文:天音琴葉)

「食肉加工は、残業が多く、夏休みや年末年始もほとんど休みがないので……」

長野県の50代前半の男性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収350万円)が以前働いていた食品関連の現場2社で、人手不足だったと打ち明ける。1社は食肉加工、もう1社はレトルト食品製造だった。

「食肉加工は、残業が多く、夏休みや年末年始もほとんど休みがないので、若い日本人がいなくて、その当時は日系のブラジル人が多かったです」

食品に限らず、外国人労働者によって支えられている工場は多い。もう一つのレトルト食品製造の現場では……

「基本土日休みですが、忙しく土曜日などは休日出勤が当たり前でした。その日つくラインによって定時だったり、残業だったり」

この現場では、人手不足の要因の一つに人間関係の悪さがあったようだ。当時男性は派遣社員で、「常に派遣の見学があり入れ替わりが激しい会社でした」といい、

「パワハラする派遣社員が数人いたり、準社員とかも初めてそのラインに入っても一切説明もなく、いきなり怒られるなんて当たり前。社員も注意できない会社でした」

と打ち明けた。長く勤めたくないような現場に思える。

男性の現在の仕事はガス関連だといい、そこは人手不足ではない様子。労働人口が減少するなか、仕事が過酷で給料が安かったり、人間関係も含めて職場環境が劣悪だったりする会社には、今後ますます人手が集まらなくなりそうだ。

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