「全員に頭下げて謝れ」入院していた部下に暴言を吐いた上司の末路 →「窓際族になったそうです」

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仕事ができる上司であっても、部下にパワハラすることは許されない。神奈川県の30代後半の男性(エンジニア/電気)は、そんな上司にひどい目に遭わされたことがあると打ち明けた。3年前に男性はコロナに感染、10日間入院した。

その後、職場復帰を果たすと、同僚たちは「大丈夫ですか?」「無理しないでくださいね」など温かい言葉をかけてくれたが、上司はありえない言葉を放ったのだった。

「お前のせいで何人がPCR検査に行ったと思っているんだ?全員に頭下げて謝れ」

7人がPCR検査を受け、その分業務が中断したのだろうが、それにしても上司にあるまじき発言だ。このあと男性はどうしたのだろうか、編集部が取材した。(文:天音琴葉)

正論を叩きつけて、部下を追い詰める

男性は当時、自動車部品会社の開発部に勤めていた。件の上司は当時48歳の男性で、「かなり仕事ができる人だった」というが、部下に慕われるタイプではなかったようだ。

「正論を叩きつけて、部下を追い詰めるため、新人がよく潰れていました。その一方で、自分に都合の悪いことが話に上がると、軸をずらして話すため会話にならなかったです」

おそらくこの上司は、部下のことを駒としか思っていなかったのだろう。それは男性が職場復帰したときの発言にも表れている。男性は、「全員に頭下げて謝れ」と言われたときの心境を次のように語った。

「この人本当にそんなこと思っているのか? 頭がおかしいんじゃないか?と思いました」

謝罪を強要する上司に同僚たちも引き気味だったという。結局、男性は上司にだけ謝罪した。

「正直、人事に訴えてもよかったのですが、コロナ感染前に既に別のチームの異動が決まっていて、その上司の元から離れることが決まっていたため、事を荒立てたくないこともあり何もしませんでした。でも今思えばパワハラで訴えて、その上司に処分を下してほしかったです」

新人全員をうつ病にした上司はついに……

この出来事から1年2か月後に、男性は転職した。前職の年収は500万円だったが、転職後は700万円にアップしたという。

転職理由について男性は、「転勤が少なく、都市部に近く、給与が高い会社に転職したかった」と明かし、上司とのいざこざは関係ないと話していた。しかし結果的に、自動車部品会社から自動車会社の本体に転職できたため、「ある意味、上司を見返せたと思います」とほくそ笑んだ。

「ただ、上司にそのことを言っても『お前じゃその会社で絶対やっていけない』とか『履歴書とか面接で嘘ついたな?』と言われそうだったので、勝ち誇った気分のままそっと辞めました。こういうのもスッキリします」

転職が成功した男性に対し、上司のサラリーマン人生は転落の一途を辿っているようだ。

「上司は配属される新人を全員うつ病にしたこともあり、役職から外されて窓際族になったそうです。因果応報とは正しくこのことだと思いました」

5年間で5人の新人が鬱病になったというから、上司に相応しくないという理由で解任されたのだろう。

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