夏休み明け、つらい子は相談して…孤独や孤立を防ぐ政府の無料電話悩み相談

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。8月30日(火)放送の「FLAG NEWS」のコーナーでは、9月6日まで開設されている孤独や孤立に関する“無料の電話相談”について取り上げました。

◆孤独や孤立、生活困窮…悩みのある方は「#9999」へ

孤独や孤立に関する悩みを24時間受け付ける政府による無料電話相談が、8月30日午前10時から始まりました。番号は、全国共通で「#9999(通話料無料)」

夏休み明けに増える傾向がある子どもの自殺の防止などを念頭に置いて、9月6日の午前10時まで試行的に開設します。電話相談では「孤独・孤立で悩んでいる」や「生活に困窮している」といった相談したい内容を選ぶと、それぞれの分野に詳しい支援団体につながる仕組みです。電話相談は7月にも1週間実施しており、その際は約1万4,000件の電話がありました。

◆孤独・孤立問題が抱える課題とは?

不登校の経験を持つ株式会社ゲムトレ代表の小幡和輝さんは「僕自身も、この時期つらかった」と当時を振り返ります。一般的に不登校はもともと学校に行っていないため夏休みも関係ないと思われがちですが、そうではなく「夏休み期間中は不登校が肯定されている。みんな学校に行っていないから。でも夏休みが明ける、学校が始まるタイミングでみんなは学校に行くが、自分はいけない、それがつらい」とその理由を吐露。

小幡さんは「こういった相談環境も大事」と前置きしつつ、社会全体が持ってほしい価値観として「学校に行けない・不登校という状態がダメ、悪というような偏見・プレッシャーが(不登校の子どもたちを)苦しめる根本原因」と力説。その上で「学校以外にも選択肢がある、(学校に)こだわらない生き方があるとか、そういったことを社会全体で持つ前提が必要」と訴えます。

また、不登校経験のあるYouTuberやインフルエンサーなどが、自身の体験をSNSで発信しているのを目にする機会が増えてきていると実感を語り、今後の対応としては「(不登校に関して)知られていないことがたくさんあると思う」と話し、まずは不登校に関する理解・周知を求めます。

小幡さんによると、2017年に法律が変わり、不登校を問題行動としてはならないということが文部科学省の方針となり、不登校児童を学校に戻すことを前提とした取り組みや支援、価値観を押し付けてはいけないと明文化されました。「これがそもそもあまり知られていない」と嘆きます。

現在はフリースクールや民間のオンラインスクール、教材なども豊富で学校に行かなくても勉強できる環境が整えられ、さまざまなコミュニティの構築も可能になっています。小幡さんは「実はなんとでもなる社会になっている。但し、イメージや偏見、あとは、これは保護者の世代にはなかった価値観なので、そのジェネレーションギャップなどもあって、知られていないことがたくさんある」と問題点を挙げます。

法律事務所ZeLoの弁護士・由井恒輝さんも「不登校を“逃げ”とするような風潮は良くない」と見解を示し、「ひとつの選択肢として(学校に)行かない、別のことをするということは開かれた自由な世界だと思うし、それを許容する空気感をみんなが持てたら」と希望します。

そして、不登校の原因は人それぞれではあるものの「属しているコミュニティが学校と家庭など、ひとつとかふたつとかしかないところに問題があると思う」と由井さん。いろいろなところにコミュニティを持っていれば、あるコミュニティで居心地の悪さを感じてしまった際にも全人格を否定するのではなく、「他のコミュニティがあるから大丈夫、そう思える場所を作ることが重要」と主張。

さらに、「僕は学童教育をもう少し拡充し、開かれたところになったら。開かれてはいるが、まだまだ支援が足りていないと思う」と言及。「学童も学校の延長のように見えるところもあるが、もっと別のもとして自立してできるようになれば」と期待していました。

政府による孤独・孤立相談ダイヤルは「#9999(通話料無料)」です。また、当番組のコメンテーター大空幸星さんが理事長として運営しているNPO法人「あなたのいばしょ」(https://talkme.jp/)では、24時間365日、無料でチャット相談を行っています。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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