“地球温暖化”を小泉環境大臣と議論…環境問題と日本の進むべき道は

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。8月11日(水)の放送では、小泉進次郎環境大臣を迎え“地球温暖化”について議論した特別番組「堀潤モーニングFLAG 夜のZ議会」を振り返り、環境問題のさらなる問題点、日本が進むべき道を探りました。

◆家庭内でのCO2削減の鍵は省エネ・再エネの最大化

この日のコメンテーター、インスタメディア「NO YOUTH NO JAPAN」代表の能條桃子さんも出演し、8月6日に放送された特別番組「堀潤モーニングFLAG 夜のZ議会」。そこでは小泉進次郎環境大臣をリモートゲストに迎え、Z世代の論客と“地球温暖化”について徹底議論を繰り広げました。まずは、そのときの小泉大臣の発言を振り返ります。

政府は2050年カーボンニュートラルに向け、2030年度までに温室効果ガス46%削減を掲げていますが、能條さんは「パリ協定の1.5度目標を達成するためには日本は62%を掲げる必要があると言われており、これと合ってない。そこに言及するべきだったのではないか」と指摘。

すると、小泉大臣は「46%という数字は、現状ではかなり高い目標を掲げたと思っている」と返答。さらに、1.5度目標の達成については、日本だけでなく世界全体でいかに対策が取れるかがポイントと言います。

そして、温室効果ガス、CO2削減に向けては家庭内での努力も必要ですが、そのなかで重要なことは「いかに省エネを最大化し、再生可能エネルギーを最大化するか」と小泉大臣。自宅の電力契約を再生可能エネルギーにしたり、太陽光の初期費用ゼロ型サービスなどの活用を環境省としても後押ししたいと展望を語ります。

ここでZ世代のコメンテーター、NPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星さんからは「再生可能エネルギーの普及を進めていくなかで、低所得者層も含め国民への負担がないのか」と疑問を呈します。

これに小泉大臣は「環境省として考えているのが『サブスク』などの活用。最先端の最高効率の省エネ家電などは新商品を買うと高いが、サブスクであれば定額でコストも低く、多くの方が利用できる」と回答しました。

実際に環境省は毎月定額の支払いで使えるエアコンのサブスクリプションの普及に向けた検討を7月から開始。環境省によると10万円のエアコンを購入する場合、設置時の初期費用は工事費・電気代含め約12万5,000円となるところ、サブスクだと本体購入分が抑えられ、約2万5,000円で利用開始可能という試算も。しかも、温室効果ガス削減だけでなく、室内での熱中症対策にも繋がるため高齢者などの利用が期待されているとか。

◆Z世代が疑問視…今の日本は世界に貢献できているのか?

小泉大臣によると、再生可能エネルギーの導入は、家庭はもとより企業でも必須。「エネルギー基本計画の中にも再エネを最優先にする原則があり、まさにこれから変わっていく。もしも今日本が再エネをもっとやらなければ、グローバルに展開をしている企業は、その立地を日本から出ていくことになりかねない。再生可能エネルギーを使わなければ一緒にビジネスをしない世界だけに、変わらなければ失われてしまう雇用や市場を取っていく、守っていくということを広げていきたい」と熱弁します。

また、それはファッションも同様で「ファッション業界は、商品点数は増えているものの、市場規模は減っている。つまり大量生産・大量消費・大量廃棄という今までのあり方では儲からなくなったビジネスモデルになってきた」と小泉大臣。それだけに現在はファッション業界と環境省が連携。特設サイトやYouTubeなどを作成し、持続可能な新たなサステナブルファッションの認知を広く呼びかけています。

「夜のZ議会」終了後のZ世代のコメンテーターからは、「原発についての意見が聞きたかった」、「Z世代への思いが聞けて良かった」などの感想が寄せられるなか、能條さんは「1.5度目標が達成できるかはすごく重要。小泉大臣は46%もかなり高い数字で62%は困難と話していたが、確かにそうだろうと思う一方で、今の日本の姿勢で世界に貢献できているのか、そうは言えない現状があるんじゃないか」と惜しみます。

そして、「もっと先を見通して政府が方針を立てないと日本のビジネスもどんどん遅れをとってしまう」と危惧し、「直近の2030年も大事だが、2060年などを見越して今から早めに世界のなかで必要とされていることをやっていくことが大事」と訴えます。

◆日本が環境問題について、今、進めていくべきことは?

一方、「夜のZ議会」で議論を深めることができなかったのが「電力の構成比」について。経産相が発表した2030年の電源構成比の目標案は、2019年に比べると火力は76%から41%に削減。再生可能エネルギーは18%から36~38%に増設となっていますが、これらは原子力発電ありきという前提のもと成り立っています。

さらに、経産相による2030年度の発電コスト試算では事業用太陽光が原子力以下に。しかし、天候で発電量が変動する太陽光発電を火力発電で補うための設備費用などを含めた「電源別限界コスト」となると、原子力よりも太陽光が高くなってしまいます。

また、より若い世代の知恵を借りるべく、Z世代の大学生が番組に集結する「Zフォーラム」に参加していた日本大学・文理学部 2年生の佐藤大悟さんは、原発の有用性について言及。「カーボンニュートラルを目指す上でCO2を排出しない原発は有能だが、核処理の仕方などが明確になっていないのに進めていくのは大丈夫なのか」と指摘。佐藤さんが言う通り、原発は有効なものの環境への配慮、核処理問題、安全性の問題などからビジネス面においても敬遠されており、能條さんもこれに同意します。

最後に、カーボンニュートラルに向けて今後は何から進めていくべきなのか、「Zフォーラム」に参加する専修大学・ネットワーク情報学部 4年の蓬莱虎太郎さんに聞いてみると「国民にどれだけの負担がかかるのか、まずは説明する必要がある」と言います。一方で能條さんは「石炭火力発電をゼロにし、再エネを増やすしかない」と主張。「日本のC02の発生源は一番が石炭火力発電で、三番目も火力発電。発電を変えれば人が生活を変えなくても変わる」とその理由を述べていました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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