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コロナ禍で進む「働き方改革」…本当に働き方は変わったのか?

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」。3月18日(木)放送の「オピニオンCROSS neo」では、健康社会学者で気象予報士の河合薫さんがコロナ禍で進む働き方の現状について述べました。

◆河合薫が総括! 働き方は本当に変わったのか?

河合さんは、これまで同コーナーで働き方についてさまざまな角度から言及してきました。今回はその総括として、「長時間労働」や「女性活躍」、「男性の育児休暇」、「シニア雇用」などを注視。これらは今どんな状況にあるかといえば、「最初の頃は天気に例えれば土砂降りだったものの、まだまだではあるが良い方向が見えてきたところはある」と若干の評価をするも、「でも、ひとつとして晴れは見えておらず、課題は大いに残っている」と言います。

例えば長時間労働に関しては、小雨で一部大雨としているものの、一般労働者の総実労働時間の年間平均を見てみると、非製造業、製造業ともに労働時間は減少傾向にあることがわかります。実際、河合さんが現場に足を運んでも長時間労働に目を光らせている企業は格段に増えたと実感を語ります。しかし、一方でコロナ禍によりエッセンシャルワーカーや公務員を含む一部の業種が過酷な状況で働かされている問題もあります。

河合さんは長時間労働を語る際、「健康とセットで考えなければいけない問題」と言い続けていますが、現状では過労自殺、過労死ともに後を絶たないのが現状です。最新の「過労死白書」を見ても、統計を発表し始めた2000年以来、過重労働に関する労災請求件数は毎年更新されており、仕事上の問題を原因とする自殺は毎年2,000人以上。それだけを見ても「その背景には、長時間労働が必ずある。これはまだ道のりがある」と指摘します。

◆徹底的に議論すべきと指摘する問題とは?

次に女性活躍については、かつて政府は「2020年女性管理職30%」を掲げていました。しかし蓋を開けてみれば10%程度。多くの企業が推進してはいるものの、「女性1割ではダメ。3割は入れないと何も変わらない」と嘆きます。

また、男性の育児休暇も依然として取得率は7.48%と、それほど広がりを見せていません。河合さん曰く、日本の育児休暇制度は8割のお金がもらえ、休みも取れる、「世界に誇れる優遇された制度に変わった」と声を大にします。しかし、それでも取得率が1割にも満たない理由として、社会の眼差しが厳しいことやまだまだ理解が進んでいないことを挙げます。

そして、シニア雇用もあまり進んでいないなか、河合さんが「手付かずで一番の問題」と危惧していたのは「非正規雇用の低賃金・不安定さ」。「これは今議論しなくてはいけない。徹底的に議論していただきたい」と訴えます。

最後に、河合さんがなぜこれだけ仕事のことを話すかというと、「仕事は本来人生を豊かにするものだから」。さらには、「人生を豊かにする働き方は、家庭と仕事と健康のボール、この3つの幸せのボールをジャグリングのように回し続けられる働き方」と続けます。そして、非正規など多くの問題があるものの、「仕事は楽しいもの。私も楽しんで仕事をしてきた」と自身の体験を語り、「もっと夢のある職業に憧れる子どもたちが生まれるような生き方を、大人がしてほしい」と望んでいました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00(※番組終了)
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter:@morning_cross

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