ふるさと納税、返礼品に「万博チケット」 10月7日から大阪市

万博チケットをふるさと納税の返礼品にすると発表した横山英幸大阪市長=2024年9月27日午後、大阪市役所、原田達矢撮影

 大阪市は、ふるさと納税の返礼品として2025年大阪・関西万博の入場チケットの提供を始める。ふるさと納税サイト「ふるなび」で10月7日から寄付の申し込みを受け付ける。

 市によると、2万5千円の寄付で大人1人分の万博会期中の「1日券」、10万円の寄付で期間中に何度でも入場できる「通期パス」がもらえる。チケットは電子チケットで発券され、発券の具体的な方法などは今後示すという。

 市の万博入場チケットの返礼品採用は、他の自治体へのふるさと納税による税収「流出」対策の一環。横山英幸市長は9月27日、報道陣に「返礼品競争に参加するというわけではない。万博を機会に、大阪のことをより知っていただくという趣旨で見直した」と説明した。

 一方、大阪府は、万博入場チケットを府内の全自治体で、ふるさと納税の共通返礼品にする方針を明らかにしている。府が大阪市の同意を得る必要があるが、市側はすでに許可している。府の意向調査では、大阪市を除く42市町村のうち39市町村が前向きに検討する意向を示している。(原田達矢)

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