高速船の浸水隠して3カ月以上運航 JR九州子会社に行政処分へ

JR九州高速船が運航するクイーンビートル=2022年、佐賀県唐津沖、朝日新聞社ヘリから、堀英治撮影

 JR九州の子会社が日本と韓国を結ぶ高速船「クイーンビートル」への浸水を隠して運航を3カ月以上続けた問題で、国土交通省は17日にも、運航会社のJR九州高速船(福岡市)に対し、海上運送法に基づいて「輸送の安全確保」と、「安全統括管理者・運航管理者の解任」を命令する行政処分を出す方針を固めた。同社は昨年も同じ命令を受けながら不正を続けた形で、同じ高速船をめぐって2度目の処分となる。今後、2022年4月に北海道・知床沖で起きた観光船沈没事故を受けて導入された厳罰が適用されるかが焦点となる。(江口悟、増山祐史)

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