わなにかかったクマに襲われ、猟師がけが　頭と顔、足をかまれ搬送

　3日午前、兵庫県養父市大屋町笠谷の山中で、近くに住む猟師の男性（72）がクマに襲われ、けがをした。男性は自力で下山しており、命に別条はないという。

　県警や消防によると、午前11時半ごろ、男性のパート先から「同僚がクマに襲われ、全身から出血している」と119番通報があった。男性は頭部と顔面、左足をかまれて出血しており、豊岡市内の病院に搬送された。

　男性は自分が仕掛けた鹿用のわなの様子を見に行ったという。すると、クマがかかっており、わなが外れて襲われた。その後、クマは逃げたという。

　養父市環境推進課の担当者によると、今春以降、市内全域でクマの目撃情報が相次いでいるという。市はケーブルテレビなどを通じて住民に注意を呼びかけている。（菱山出）