授業支援アプリで生徒に性的画像や誹謗中傷 中学教諭を懲戒免職

大阪府

 授業支援アプリを使って生徒とつくったグループ内で、教師や生徒の誹謗(ひぼう)中傷や性的画像の送信を繰り返したとして、大阪府教育委員会は27日、交野市立中学に勤める川本昂(あきら)教諭(37)を懲戒免職処分にした。

 府教委によると、グループは川本教諭の自主学習会に出席する3年生の男子生徒8人と女子生徒5人が参加。川本教諭は昨年7~11月、グループ内の個人や全体に、同僚教員やグループ外の生徒を名指しして「死ね」「ブス」と送ったり、女子生徒複数人の名前を挙げて「好きやねん」「盗撮して」と送ったりした。女子生徒の写真の顔部分に男子生徒の性器の写真を貼り付けた加工画像を、グループの男子生徒に送ったこともあった。

 川本教諭は「自分になりすまして生徒が行った」などと主張したが、府教委は使用履歴などから本人の送信と判断した。

 保護者からの連絡で市教委が調査し、昨年11月に発覚した。昨年9月には、生徒が川本教諭と私的なやりとりをする様子を見た教員が校長らに報告したが、校長が調査などをせず職員会議での注意喚起にとどめたため、私的なやりとりは続いたという。当時の校長と教頭は、それぞれ戒告処分、訓告処分とされた。(丘文奈)

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