栃木・佐野、川氾濫で「巨大な沼のよう」 続く救助活動

台風19号により渡良瀬川から水があふれ出した渡良瀬遊水地。後方は筑波山=2019年10月13日午前10時15分、朝日新聞社ヘリから、仙波理撮影

 台風19号の東日本縦断から一夜明けた13日朝、秋山川が氾濫(はんらん)した栃木県佐野市に本社ヘリで向かった。

 佐野市上空に到着すると、秋山川にかかる橋が切断されているのがみえた。濁流で引きちぎられたように、橋の一部が両岸に残っていた。橋を壊した濁流の力は想像を絶する。

 堤防も決壊し、あふれた水で川の周辺は水浸しになっている。一帯は、広く茶色い水に覆われ、巨大な沼のように見える。道路の一部や建物の屋根だけが水面から顔を出している。

 一方で、持ちこたえた別の橋の上には車列が並び、渋滞が発生していた。

 浸水して孤立した家屋の付近で、自衛隊のヘリが救助活動を続けていた。家屋の2階部分とみられるベランダには、リュックを背負った3、4人の人影が見えた。

 自衛隊のヘリの妨げにならないよう、高度を上げて取材を続ける。自衛隊のヘリのメインローターが起こす風で、水面に波紋が立つ中、隊員が家屋に向けて降下した。隊員の位置を調整するためか、ヘリは小刻みに上下する。救助活動は20分ほど続いた。(赤田康和)

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