「ノーベル賞もらう人」誰も信じなかった 旭化成支社長

ノーベル化学賞の受賞決定から一夜明け、記者の質問に答える吉野彰さん=2019年10月10日午前7時39分、東京都千代田区、越田省吾撮影

 吉野彰さんのノーベル化学賞受賞発表から一夜明けた10日、旭化成延岡支社で濱井研史支社長(62)が感想を述べた。

 濱井支社長は4~5年前に東京本社で、ある技術の事業化について吉野さんと議論したという。著名な先輩なので身構えて臨んだら「偉ぶらず話しやすい人だった」。飲酒やカラオケに同行した店で「この人はノーベル賞をもらうかも」と紹介しても誰も信じない。「それほど気さくで普通のおじさん。『雲の上の人』というより身近な存在で、社内にも吉野ファンが多い」と人柄を絶賛した。

 受賞したリチウムイオン電池開発は延岡由来の炭素繊維技術をベースにした材料で成功し、安全性実験も延岡で重ねたとして「旭化成創業の地でなされたことが感慨深い」と話した。(吉田耕一)

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