高野山の僧侶に労災認定 64日間連続勤務、うつ病に

 世界遺産・高野山(和歌山県高野町)の寺院に勤める40代男性僧侶が、宿坊などでの連続勤務が原因でうつ病を発症して休職したとして、橋本労働基準監督署が労災認定していたことがわかった。男性僧侶は寺院を運営する宗教法人に対し、慰謝料や未払い賃金など計約860万円を求めて和歌山地裁に提訴した。

 訴状によると、男性は2008年から寺院で働き始めた。午前5時ごろから読経の準備などを始め、昼間は宿坊のフロント係としての受け付け業務などを担当。勤務時間が午後9~11時ごろまで及ぶこともあったという。高野山開創1200年の15年には宿泊者が増えて忙しくなり、3月25日~5月27日の64日間、9月17日~10月18日の32日間、連続で勤務した。同年12月ごろにうつ病になり、16年3月から休職。橋本労基署は労災と認定し、17年11月に休業給付支給を決定した。提訴は4月27日付。

 寺院側は「提訴事実を把握しておらず、コメントは致しかねる」としている。

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