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にぎわい遠い春休み…新型コロナで映画館の客足半減 公開延期や上映休止も

手すりをアルコール消毒するスタッフ=シネ・リーブル神戸

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 新型コロナウイルスの感染拡大で、屋内空間を敬遠する動きが広がる中、映画館が苦境に立っている。本来は春休み中で、ファミリーや学生を中心に客が多い時期だが、新作の公開延期も相次ぎ、「昨春に比べ客が半減した」という声も。大手シネコン(複合映画館)は外出自粛要請が出された東京などでの週末の上映を休止した。上映を続ける映画館は感染防止策に力を入れながら、ひたすら終息の日を待つ。(網 麻子)

 神戸市中央区のシネ・リーブル神戸。客足が鈍り始めたのは、大阪のライブハウスでの集団感染が報じられた3月初めからだった。その後、じわじわ減り、春休み期間は「普段の5、6割程度」に。

 館内のアルコール消毒徹底などの対策を続けるが、終息は見通せないどころか、事態がさらに悪化する可能性もある。担当者は「人件費や家賃などの経費は変わらないので、この状態が続けば厳しい」と話す。

 同市兵庫区の神戸アートビレッジセンターの映画館は、3月31日までの施設全体の休館に伴い、20~27日の上映を休止した。4月は11~24日に上映を予定するが、近藤のぞみ・事業チーフは「センター自体が開館できるか心配。映画を上映したとしてもどれだけ来てくれるか」と不安を口にする。

 事態に追い打ちをかけるように、配給各社は世界的な感染拡大や日本政府のイベント自粛要請を受けて新作の公開を延期。3~4月の目玉だった「映画ドラえもん のび太の新恐竜」や「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」などが延期された。

 各シネコンは、公開中の映画の上映回数を増やすなどして対応する。109シネマズHAT神戸やOSシネマズミント神戸、OSシネマズ神戸ハーバーランド(いずれも神戸市中央区)などのシネコンは、座席間隔を空けてチケットを販売している。109シネマズは「体調が悪い人が無理をして来る可能性がある」などとして前売りをやめ、当日券のみを販売する。

 神戸国際松竹(神戸市中央区)を運営する松竹マルチプレックスシアターズと、TOHOシネマズは東京などでの今週末の上映を休止した。松竹グループで広報を担当する山田尚史さんは「感染防止策を頑張り、好転を待つしかない」。

 5月以降の新作公開も次々と延期が決まっている。山田さんは「今後の状況が見通せない。売り上げに大きな打撃があり、続けばより深刻となる」と話している。

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