北海道の新規感染245人、札幌が6割以上…旭川の「感染症指定」病院でクラスター

(写真:読売新聞)

 北海道内では22日、新型コロナウイルスの新たな感染者が245人判明した。死者は3人だった。札幌市が154人と全体の6割以上を占めた。道内で200人超は5日連続。旭川市は新たな感染者が過去最多の40人に上ったと発表した。大半が旭川厚生病院など病院の患者らで、医療の受け入れ態勢が深刻な状態になっている。

 旭川市では、前日の3倍以上にあたる感染が判明した。新たに旭川厚生病院で28人のクラスター(感染集団)の発生を確認した。同市で発生したクラスターは3例目。

 同病院によると、20日に看護師1人が陽性になり、濃厚接触者らを検査した結果、2病棟の入院患者16人、職員12人の感染が判明した。いずれも軽症。患者は感染者用に開設した隔離病棟(27床)に移し、職員は入院先を調整するため自宅待機とした。

 同病院では職員約1000人、患者約300人に加え、退院から間もない元入院患者約200人の計約1500人に検査を行う。森達也院長は記者会見し、「感染症指定医療機関にもかかわらず、感染患者を出してしまい申し訳ない」と陳謝した。

 このほか、クラスターが発生している慶友会吉田病院では、新たに入院患者や看護師ら7人の感染が判明。これで同病院の感染者は、市外在住者3人を含めて94人になった。

■■医療体制「ぎりぎり」

 同市によると、市内の感染症病床約100床のうち、22日の使用率は67%。旭川市保健所の川辺仁・地域保健担当部長は「道に要請している軽症者、無症状者向けの宿泊療養施設が、早期に開設されることを望んでいる」と話した。

 旭川赤十字病院では、慶友会吉田病院の患者らを受け入れており、患者向け24床のうち21床が埋まっている。牧野憲一院長は取材に「スタッフの数がぎりぎりだ」と打ち明ける。介護が必要な患者が半数以上を占め、「治療に加え、食事やトイレの世話を防護服で行うのはかなりの重労働だ」と話した。

■■拡大止まらず

 札幌市では154人のうち64人の感染経路がわかっていない。死亡した3人は、いずれも市内在住で、80歳代の男女と60歳代の男性。市立東光小学校と伏見中、南が丘中で児童生徒計5人の感染がわかった。ススキノの接待を伴う飲食店では20~30歳代の従業員9人が感染し、市は新たなクラスターと認定した。市は濃厚接触者49人を把握しているとして店名を公表しなかった。

 クラスターが発生した岩見沢市の北海道中央労災病院で新たに1人の感染が確認され、36人になった。市立釧路総合病院で3人増えて16人に、北広島市の障害者支援施設でも3人増えて102人になった。滝川中央病院でも1人の感染が確認され、26人になった。

 このほか、札幌田中病院を運営する医療法人は新たに10人の感染がわかり、感染者が80人になったと発表した。砂川市立病院では看護師1人の感染がわかった。

 また、札幌市立病院の30歳代と40歳代の男性職員2人、札幌市居住の40歳代と50歳代の道職員男性2人、札幌厚別署刑事部門の20歳代男性巡査長と北海道警察情報通信部の20歳代男性職員の感染が判明。清水町は20歳代の男性職員が感染したと発表した。

 札幌駅総合開発は、JR札幌駅近くの商業施設・札幌ステラプレイスの衣料品店「GAP」と、エスタの「焼きとり日本一」でそれぞれ従業員1人の感染が判明したと発表した。

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