カテゴリー3ハリケーン「ミルトン」 まもなく米・フロリダ州に上陸

日本時間の10日(木)9時現在、カテゴリー3のハリケーンMilton(ミルトン)はフロリダ州のサラソータの西南西約30kmを東北東に進んでいます。まもなくフロリダ半島に上陸する見込みで、既に大雨、暴風、高潮等の影響が大きくなっています。

▼ハリケーンMilton 9日(水)20時(東部夏時間)
 中心位置   サラソータの西南西約30km
 強さ階級   カテゴリー3
 移動     東北東 24 km/h
 中心気圧   954 hPa
 最大風速   54 m/s

現地の夜間にフロリダ半島を横断

メキシコ湾西部で発生したハリケーンMiltonは、日本時間の8日(火)9時には中心気圧897hPa、1分間最大風速80m/sのカテゴリー5の勢力になりました。メキシコ湾・大西洋エリアのハリケーンとしては過去5番目の記録的な強さです。

その後はメキシコのユカタン半島に近づいたことや壁雲の世代交代の影響で一旦はカテゴリー4に弱まりましたが、9日(水)には再発達しカテゴリー5になりました。

その後、上空の風の流れなどの影響で勢力を落とし、10日(木)9時現在は中心気圧954hPa、1分間最大風速54m/sのカテゴリー3の勢力となっています。

このあと現地時間の9日(水)夜間にタンパ湾のすぐ南に上陸し、フロリダ半島を横断して、現地の10日(木)には大西洋に抜ける見込みです。その後は勢力を落として温帯低気圧に変わる予想です。

既に43m/sの暴風を観測

ハリケーンの上陸前から、ハリケーン本体の活発な雲がフロリダ州にかかっています。特に中心の東側から北側で非常に雨雲が発達しています。フロリダ州のサラソータ・ブレーデントン国際空港での観測では、最大瞬間風速43m/sが観測されています。

米国・国立ハリケーンセンター(NHC)では、高潮による浸水、暴風、大雨による洪水などに対して厳重な警戒を呼びかけています。

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