関東南部〜静岡で大雨に警戒 大量の水蒸気供給で雨雲が発達

台風16号は熱帯低気圧に変わりましたが、周辺から大量の水蒸気が流れ込むことで、本州の南の海上には活発な雨雲の帯が現れています。

明日27日(金)以降はこの雲が北上して陸地にかかり、関東南部の沿岸部や静岡県を中心に激しい雨を降らせる見込みです。明後日28日(土)にかけて大雨になるおそれがあるため警戒をしてください。

台風16号は熱帯低気圧に変わる

台風16号(シマロン)は26日(木)15時に熱帯低気圧に変わりました。熱帯低気圧の中心付近には目立った雲がないものの、北東側に東西に伸びる雲の帯がみられます。南から水蒸気が供給されることで雲が発達し、活発な積乱雲も含まれています。

▼熱帯低気圧 9月26日(木)15時
 中心位置   日本の南
 移動     南西 ゆっくり
 中心気圧   1004 hPa

伊豆半島などで200mm以上の大雨のおそれ

明日は静岡県や関東南部の沿岸、伊豆諸島などで1時間に30mm以上の激しい雨、局地的には50mm以上の非常に激しい雨の降る可能性があります。雨は明後日28日(土)にかけても続くとみられ、雨量が増加する見込みです。

28日(土)夜までの雨量は、最も多い伊豆諸島や伊豆半島などで200mm以上に達する予想となっています。関東南部でも所々で100mmを超える見通しです。

前線や低気圧の位置の予想には現時点でも不確実性があり、雨量がさらに増加する可能性もあります。気象庁は東京都、神奈川県、千葉県、茨城県、静岡県に大雨警報を発表する可能性があるとして、早期注意情報を発表しています。

前線の動きによっては29日(日)頃まで雨が長引くおそれがありますので、最新の情報を確認の上、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水などに警戒をしてください。

出典・参考
気象衛星画像:NICT 情報通信研究機構

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