東北 24時間で388mmの記録的大雨 ピーク越えても災害発生に警戒

山形県に発表されていた大雨特別警報は、26日(金)5時50分に警報に切り替えられました。現在、特別警報の発表されている地域はありません。

山形県内の雨は段々と弱まっていますが、降り始めからの雨量が多くなっているため引き続き災害発生に警戒してください。周辺の秋田県や岩手県、宮城県の東北各地でも土砂災害や河川の増水に警戒が必要です。

24時間雨量が7月に降る雨の倍の量に

山形県内は記録的な大雨となりました。山形庄内北部〜最上エリアでは集中的に雨が降り、24時間降水量は新庄市で388.0mm(5時40分まで)、最上郡真室川町では384.0mm(4時40分まで)に達し、24時間で400mm近い雨を観測。いずれも1976年からの統計開始以来の観測史上1位の値を更新しています。

山形県の7月の一ヶ月の雨量が200mm強であるため、24時間でひと月で降る雨の倍の量の雨が降ったことになります。


土砂災害の危険度は依然として高くなっている所が多く、山形県の酒田市、新庄市、戸沢村、遊佐町、秋田県の由利本荘市には警戒レベル5の緊急安全確保が発令されている状況です。最大級の警戒をしてください。

雨がピークを越えてもしばらくは警戒を

山形県内の日向川や最上川中流、秋田県の子吉川で氾濫が発生しているなど、河川の水位は高い状況が続いています。

土砂災害、河川に警戒。特に最上川など大きな河川では、雨が落ち着いた水位の上昇が続くことが多いので、まだ氾濫していない川でも氾濫や浸水の発生に警戒が必要です。流れも速くなっていますので、決して様子を見に行ったりしないでください。浸水している所では道路と川の境がわからなくなるなど大変危険です。雨が弱まった後も油断は出来ません。


また、記録的な大雨により地盤が緩んでいるため、土砂災害の危険度も高まっています。市町村から発表される避難情報をよく確認し、傾斜地など土砂災害の発生するおそれのある地区には近づかないようにしてください。

秋田県や岩手県、宮城県など東北地方の各地で土砂災害や河川の増水に警戒が必要です。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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