九州南部が梅雨明け 平年より2日遅い 期間は短い梅雨に 気象台発表
今日7月17日(水)、鹿児島地方気象台は「九州南部が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。平年より2日遅く、昨年より8日早い梅雨明けです。
梅雨の日数は39日間で、平年の46日間と比べるとやや短めの梅雨でした(速報値)。
梅雨の日数は39日間で、平年の46日間と比べるとやや短めの梅雨でした(速報値)。
太平洋高気圧が北への張り出しを強める
太平洋高気圧が北への張り出しを強めたことで梅雨前線が北に離れ、昨日に続いて今日も九州南部(宮崎県・鹿児島県)では晴れているところが多くなっています。
気象庁は、この先1週間程度の天気予報を考慮して、梅雨明けの発表を判断しました。
▼気象庁の発表
九州南部の梅雨明け 鹿児島地方気象台発表
平年より2日遅く、昨年より8日早い
・梅雨入り/梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。
・春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討の結果、期日が見直しされる場合があります。
気象庁は、この先1週間程度の天気予報を考慮して、梅雨明けの発表を判断しました。
▼気象庁の発表
九州南部の梅雨明け 鹿児島地方気象台発表
平年より2日遅く、昨年より8日早い
・梅雨入り/梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。
・春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討の結果、期日が見直しされる場合があります。
平年より短い一方、鹿児島などは雨の多い梅雨に
九州南部では梅雨の期間は平年の8割強にあたる39日間(平年値では46日間)の短さでしたが、同期間での降水量は平年よりも多くなったところがありました。短くメリハリのある梅雨だったといえそうです。鹿児島や枕崎、阿久根などでは平年より5割以上も多く雨が降りました。
詳しく見ていくと、6月中には雨の日が多かったものの、7月2日〜9日頃には1週間ほどの“梅雨の中休み”の期間があり、その後再び雨の日が増えました。
詳しく見ていくと、6月中には雨の日が多かったものの、7月2日〜9日頃には1週間ほどの“梅雨の中休み”の期間があり、その後再び雨の日が増えました。
降水量 | 平年値 | 平年比 | |
---|---|---|---|
延岡 | 436.5 mm | 509.7 mm | 86 % |
阿久根 | 1110.5 mm | 649.8 mm | 171 % |
鹿児島 | 1158.0 mm | 722.3 mm | 160 % |
都城 | 974.0 mm | 754.8 mm | 129 % |
宮崎 | 721.5 mm | 632.9 mm | 114 % |
枕崎 | 1120.0 mm | 643.3 mm | 174 % |
油津 | 763.5 mm | 667.4 mm | 114 % |
屋久島 | 696.0 mm | 896.5 mm | 78 % |
種子島 | 481.5 mm | 620.2 mm | 78 % |
この先は晴れて真夏の暑さが続く
九州南部ではこの先も太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多くなります。明日や明後日は湿った空気の影響で雨の降る可能性がありますが、梅雨前線の影響を受ける日は予想されていません。
気温がかなり高くなる日が続き、最高気温は35℃前後が連日予想されています。夜間もあまり気温が下がらず熱帯夜が続く見込みです。昼間だけではなく、一日を通して熱中症予防を意識的に行うようにしてください。
気温がかなり高くなる日が続き、最高気温は35℃前後が連日予想されています。夜間もあまり気温が下がらず熱帯夜が続く見込みです。昼間だけではなく、一日を通して熱中症予防を意識的に行うようにしてください。
各地の梅雨明けは
平年であれば九州北部〜東北では7月中旬〜下旬に梅雨明けの時期を迎えます。
ウェザーニュースによる今年の梅雨の見通しでは、梅雨明けは全国的に平年並と予想しています。太平洋高気圧が北への張り出しを強め、梅雨前線の停滞する位置は北上し、次第に不明瞭になるとみられます。
九州北部〜関東甲信では明日以降も梅雨明けの発表があるかもしれません。
※ウェザーニュースによる独自予想
ウェザーニュースによる今年の梅雨の見通しでは、梅雨明けは全国的に平年並と予想しています。太平洋高気圧が北への張り出しを強め、梅雨前線の停滞する位置は北上し、次第に不明瞭になるとみられます。
九州北部〜関東甲信では明日以降も梅雨明けの発表があるかもしれません。
2024年 (◊は予想) | 昨年 | 平年 | |
---|---|---|---|
沖縄 | 6月20日頃 | 6月25日頃 | 6月21日頃 |
奄美 | 6月23日頃 | 6月25日頃 | 6月29日頃 |
九州南部 | 7月17日頃 | 7月25日頃 | 7月15日頃 |
九州北部 (山口県を含む) | 7月中旬⬫ | 7月25日頃 | 7月19日頃 |
四国 | 7月中旬⬫ | 7月16日頃 | 7月17日頃 |
中国 | 7月中旬⬫ | 7月16日頃 | 7月19日頃 |
近畿 | 7月中旬⬫ | 7月16日頃 | 7月19日頃 |
東海 | 7月中旬⬫ | 7月16日頃 | 7月19日頃 |
関東甲信 | 7月中旬⬫ | 7月22日頃 | 7月19日頃 |
北陸 | 7月下旬⬫ | 7月21日頃 | 7月23日頃 |
東北南部 | 7月下旬⬫ | 7月22日頃 | 7月24日頃 |
東北北部 | 7月下旬⬫ | 7月22日頃 | 7月28日頃 |
梅雨入り・梅雨明けの発表は速報値 秋に見直されることも
梅雨は大雨による災害が発生しやすい時期であり社会的関心が高いことから、気象庁では現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、速報的に「梅雨入り」「梅雨明け」の発表を行っています。
あくまで予報を用いた速報であるため、平年値等の統計に用いられる確定値は、実際の天候経過を考慮して秋になってから更新されることがあります。
2022年には梅雨入り・梅雨明けの期日が秋になってから大幅に見直され、20日間以上もの大修正となった地域もありました。今年も、梅雨入り発表後に晴れの日が続いた四国などでは、期日の見直しが行われるかもしれません。
あくまで予報を用いた速報であるため、平年値等の統計に用いられる確定値は、実際の天候経過を考慮して秋になってから更新されることがあります。
2022年には梅雨入り・梅雨明けの期日が秋になってから大幅に見直され、20日間以上もの大修正となった地域もありました。今年も、梅雨入り発表後に晴れの日が続いた四国などでは、期日の見直しが行われるかもしれません。
沖縄地方 | 沖縄県 |
奄美地方 | 鹿児島県(奄美市、大島郡、十島村) |
九州南部 | 宮崎県、鹿児島県(薩摩地方、大隅地方、種子島・屋久島地方) |
九州北部地方 | 山口県、福岡県、大分県、佐賀県、長崎県、熊本県 |
四国地方 | 香川県、愛媛県、徳島県、高知県 |
中国地方 | 鳥取県、島根県、岡山県、広島県 |
近畿地方 | 京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県 |
東海地方 | 静岡県、岐阜県、三重県、愛知県 |
関東甲信地方 | 東京都、栃木県、群馬県、埼玉県、茨城県、千葉県、神奈川県、長野県、山梨県 |
北陸地方 | 新潟県、富山県、石川県、福井県 |
東北南部 | 山形県、宮城県、福島県 |
東北北部 | 青森県、秋田県、岩手県 |
※北海道は梅雨前線の影響が明瞭にならないため、気象庁の梅雨入り/梅雨明けの発表対象外です。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
07/17 11:00
ウェザーニュース