東日本で「ハロ」が出現 雨の心配は少ない

今日12日(水)は東日本の上空で「ハロ」と呼ばれる光環が見られています。

本州南岸に停滞する梅雨前線の影響で上空の高いところに湿った空気が流れ込み発生した薄雲の影響で「ハロ」が出現したと考えられます。

「ハロ」は前線接近時にもみられることがあり、「天気下り坂のサイン」と言われることがありますが今日は前線が本州の南岸に停滞するため、天気が崩れる心配は少ない見込みです。ただ、昼間は気温が上昇して大気の状態が不安定になり、午後になると山沿いを中心ににわか雨や雷雨の可能性があります。内陸部では天気の急変に注意が必要です。

「ハロ」とは?

「ハロ」は暈(かさ)や日暈(ひがさ)とも呼ばれ、太陽が透けて見えるくらいの薄い雲が広がっている時に、太陽の周りにボンヤリと見えるリング状の明るい部分のことを指します。

「ハロ」は通常の虹とは違って上空の薄雲を構成する氷の粒によって太陽光が内側に曲げられて(屈折して)、光の強い部分が環状に見えています。プリズムを通った光が虹色に分かれるのと同じ原理です。光の強い部分は視野半径角22度のところに現れます。
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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