熊本 阿蘇山で火山性微動の振幅がやや大きくなる 警戒レベル引き上げの可能性

熊本県の阿蘇山で今日15日(水)の6時頃から火山性微動の振幅がやや大きくなっています。火山活動が高まった場合は噴火警戒レベルを2に引き上げる可能性があり、注意が必要です。

火山性微動がやや大きい状態で推移

気象台によると今日の朝6時過ぎから、中岳西山腹観測点南北動成分の1分間平均振幅がやや大きくなり、8時頃からは1.5マイクロメートル毎秒を超えてやや大きい状態で推移しているとのことです。

今月9日(木)に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が1日あたり1600トンとやや多い状態となっています。

阿蘇山では4月26日に噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)に引き下げられました。今後、火山性微動の振幅がさらに大きくなるなど、火山活動が高まった場合は、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)となる可能性があります。

火口内では土砂や火山灰が噴出する可能性があり、火口付近では火山ガスに注意が必要です。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

火山性微動とは

火山性微動とは、火山体またはその周辺で発生する火山性地震よりも継続時間の長い振動です。

地下のマグマや火山ガス、熱水などの流体の移動や振動が原因と考えられるものや、微小な地震が続けて発生したことによると考えられるものがあります。火山活動が活発化した時や火山が噴火した際に多く観測されます。

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