カボチャのワタとタネを捨ててはいけない理由とは

甘くてホクホクしたカボチャ。冬至に食べる習慣があるので、旬は冬と思われていることも少なくありません。しかし、実はカボチャの旬は夏から秋にかけてで、収穫してから糖分を増やすために1~3ヵ月ほど冷暗所で寝かせるので本格的に出回るのが冬になるのです。

ところで皆さんはカボチャのワタやタネはどうしていますか? 「ほとんどの人が捨ててしまっているのでは?」と思い、ウェザーニュースでアンケート調査を実施してみると、やはり85%の人が「両方捨てる」と回答しています。「両方食べる」という人はたったの2%です。

「カボチャというと果肉だけ食べると思われていますが、それではとてももったいないですよ」と管理栄養士の柴田聡美さんは言います。詳しい話を伺いました。

日本では西洋カボチャが主流

カボチャは、食生活の欧米化や嗜好の変化によって、水分が多くて甘みが少なめの日本カボチャの栽培が減少し、ホクホクで甘みが多い西洋カボチャ栽培が主流です。

「特にホクホクとした黒皮栗カボチャが人気で、店頭に並ぶカボチャの大半を占めています。煮物やソテーはもちろん、ポタージュやお菓子など、さまざまな料理にアレンジできます」(柴田さん)

ワタやタネの栄養成分

カボチャにはどのような栄養成分が含まれているのでしょうか。

「βカロテン、ビタミン類、食物繊維などを豊富に含み、特に体内に入るとビタミンAに変わり健康維持に効果のあると言われるβカロテンが豊富です。

カボチャは皮、果肉、ワタ、タネに分けられますが、このうち最もβカロテンが含まれるのは皮で、果肉の2倍以上と言われています。また、食物繊維に関してはワタが果肉の5倍程度も含まれています。

さらに、タネには、リノール酸やビタミン類、ナイアシンなどの栄養素が含まれ、特にリノール酸は体内合成できないので、貴重な栄養素です。

カボチャを食べるなら、皮やワタ、タネも捨てずに丸ごといただくようにすると、バランスの取れた栄養成分を摂ることができます」(柴田さん)

スムージーや揚げ物でおいしく

ワタやタネはどのように食べればよいのでしょうか。

「ワタは電子レンジで加熱してからスムージーにするとほんのり甘味が出ます。煮物にする時には、ワタを取らずに煮るとワタの部分によく味がしみて、トロッとしてとてもおいしくなります。

この時タネだけは取っておきましょう。取ったタネは天日干ししてから素揚げすると非常に香ばしく、煎り大豆のような味がしますので、ぜひ試してみてください。ただし、植物のタネには、摂りすぎは良くないとされるリノール酸、オレイン酸がたくさん含まれています。おいしいからといって食べすぎには注意しましょう」(柴田さん)

ホクホクした果肉だけでなく、ワタやタネにも栄養がありおいしいカボチャ。余すことなく食べて、無駄なく栄養を摂りましょう。

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