Tシャツの出番! 首元のヨレを防ぐ洗濯術

気温が高まりつつも朝晩と昼間で温度差が激しく、湿気も多い梅雨どき、一枚使いでも重ね着のベースとしても便利なTシャツは、“出番”が増えるアイテムです。けれど、洗濯を重ねると特に首元がすぐにヨレたり型崩れしやすかったりという欠点も抱えています。

お気に入りのTシャツのヨレを防ぎ、長く愛用するための洗濯術について、NPO法人クリーニング・カスタマーズサポート(福島県須賀川市)の鈴木和幸代表に伺いました。

洗濯術(1)輪ゴムで固定する

「Tシャツの首元がヨレてしまう原因は、着脱時に頭を通すときや、洗濯時にほかの衣類と絡み合って生地が横方向(左右)に引っ張られて、隙間ができてしまうからです。

Tシャツを洗濯する前に首元を輪ゴムでとめてから洗濯漕に入れると絡み合いにくくなり、水流による引っ張り力を弱める効果もあります。首元をつかんで輪ゴム1本で二重にくくる程度で十分です。くくりがきつすぎると、生地に輪ゴムの跡が付いてしまうことがあるので、気をつけてください」(鈴木代表)

洗濯術(2)洗濯ネットを使う

「ほかの衣類との絡み合いを防ぐには、洗濯ネットに入れることも有効です。洗濯ネットは100円ショップで、すぐに手に入ります。

詰め過ぎてしまうと汚れが取れにくくなるので、1枚の洗濯ネットにTシャツ3枚程度に抑えてください。洗濯ネットへは無造作に入れず、畳んでから入れると仕上がりがきれいになります」(鈴木代表)

洗濯機の設定は水流が弱めの「ソフト」が適しているそうです。また、首元のヨレ防止とは別に、プリントを保護するために裏返して洗い、色移りや色あせを防止するために薄い色同士、濃い色同士に分けて洗うことも効果的だそうです。

「洗濯が終わったら輪ゴムを外して、干す前に手のひらでたたいて伸ばしてください。引っ張ってはいけません」(鈴木代表)

洗濯術(3)干し方に気をつける

「洗濯が終わったら、干し方にも注意が必要です。ハンガーを使う方が多いと思いますが、Tシャツの生地は伸縮性が高いため、水分の重みで首元が伸び、ヨレてしまう可能性があります。ハンガーを使う際には首元から入れず、必ず裾側から入れてください。

首回りに滑り止めが付いたハンガーなら首元のヨレ防止に有効です。ないものは首元を洗濯ばさみでとめておくといいでしょう。ズボンやスカート用のハンガーで裾をはさんで、首元を下にすると伸びにくくなります。ただし、首元と袖が重なり合いやすく、乾きにくいというデメリットもあります」(鈴木代表)

ヨレ防止により効果的な干し方は、ハンガーでなく、物干しざおや洗濯ひもを使うこと。クリーニング店でTシャツを干す場合はハンガーを使わず、この方法を採っているそうです。

「スペースをとってしまいますが、物干しざおや洗濯ひもにTシャツの袖を通し、『Tの字形』にして干すと水分の重さが分散され、首元の伸びを防ぐと同時に型崩れの防止にもなります。

洗濯ひもよりも首元と袖が重なりにくい物干しざおなら、Tシャツを横に二つ折りにして干しても構いません。ただし、Tの字形に比べて乾く時間は長くなってしまいます。どの干し方でも速く乾かしたいときは、風通しのいい場所を選んでください」(鈴木代表)

その他の注意点

Tシャツを洗濯するとき、ほかに注意すべき点はありますか。

「洗濯以前にヨレと伸び防止のため、首元を持って引っ張りながらTシャツを脱ぐことは避け、裾を持って裏返し、頭を一気に引き抜くようにしてください。

Tシャツは特にしわになりやすいので、洗濯が終わったらすぐに干してください。干す前に両肩にあたる箇所を持って、振りさばくこともしわの防止になります。ただし、強く何度も振りさばくと、生地が伸びる原因になるのでほどほどにしてください。

乾燥機の使用も伸びやしわに加え、縮みの原因にもなるので控えてください。直射日光を浴びせることも同様なので、日陰干しがいいでしょう」(鈴木代表)

着る機会も洗濯の機会も増えがちな梅雨どきのTシャツ。洗濯前後の“ひと手間”を惜しまず、きれいに長く愛用できるような洗濯術を試してみてください。

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