【週刊地震情報】2018.11.11 国後島でM6.3 津波は発生せず

日本域の最近一週間の地震回数は先週よりやや多く、震度3以上の地震は4回発生しました。(11月5日~10日の集計)

国内:国後島付近でM6.3 津波観測はされず

5日(月)4時26分ころ、国後島付近を震源とするM6.3(速報値はM6.2)の地震が発生しました。震源が浅かったことから、小さな津波の発生が懸念されましたが、観測出来るような津波はありませんでした。この地震で北海道の標津町と羅臼町で震度4を観測しています。

今回の地震は、巨大地震の発生が懸念されている千島海溝からは少し離れています。メカニズムは北西-南東方向の圧縮軸を持つ逆断層型と解析されており、プレートの沈み込みによって圧力がかかった陸域の一部が破壊したタイプです。

こうした地震が千島海溝の巨大地震に直結するわけではありませんが、プレート活動の証拠と言えそうです。

海外:北極圏でM6.8 大西洋中央海嶺付近

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上は2回発生しています。

そのうちのひとつが日本時間9日(金)10時49分頃、アイスランドの北、北極海を震源とするM6.8、深さ10kmの地震です。震源に最も近いヤンマイエン島は定住者がなく、津波の発生もないことからこの地震で被害が発生することはないと見られます。

震源は大西洋中央海嶺のユーラシアプレートと北アメリカプレートが離れていく境界付近です。同じプレート境界でも沈み込み帯と違いM8を超えるような地震が発生することはほとんどなく、最大でM7前後。今回の地震はこの領域で発生するものとしては大きな部類に入ります。

また、メカニズムは海嶺周辺に発達するトランスフォーム断層に伴うもので、横ずれ型の地震です。このため、津波を伴うことはほとんどありません。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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