「Web上に氾濫するアダルト動画に比べて…」 アダルト商品販売停止命令「まんだらけ」が発表した“異例すぎるコメント”

 わいせつな本を販売していたとして、警視庁を所管する東京都公安委員会は11月11日、中古漫画本販売の老舗「まんだらけ」に対し、アダルト商品の販売を約半年間、停止する命令を出した。都公安委がアダルト商品の販売停止を命じるのは初めてのことだ。

 警視庁担当記者の話。

「そもそも、まんだらけは今年5月、性器が確認できる写真などを掲載した“ビニ本”を販売していたとして、わいせつ図画頒布容疑で社長以下が書類送検されました。東京地検は起訴猶予処分にしましたが、嫌疑はあると認定しており、都公安委は行政処分に踏み切った。漫画が主力商品とはいえ、アダルト商品だけでも半年の販売停止はかなり重い処分といえます」

 売上高は約100億円、東証スタンダード市場にも上場するまんだらけだが、警視庁とはこれまでも度々火花を散らしてきた。

「最初に両者の関係が報じられたのは、遡ること8年前の14年。まんだらけは万引犯と見られる人物に向け、『商品を返しに来なければ顔写真を公開する』との警告をHPに掲載したのです。脅迫罪にも該当しかねず、警視庁から『捜査に支障が出る』とストップをかけられました」(同前)

 16年には、インターネットを通じて古本などを買い取る際、本人確認をしていなかったとして、社長らが古物営業法違反容疑で警視庁に書類送検された。以降も、捜査員は違法な販売をしていないか、店舗をチェックしていたという。

まんだらけの店舗を家宅捜索する捜査員 ©共同通信社

「昨年8月には、中野ブロードウェイ内に、アダルト商品専門店『禁書房』を開店。白昼堂々の営業に苦情が相次ぎ、その2カ月後の昨年10月、風営法が禁じる病院の近くで営業していたとして、同法違反容疑で書類送検された。8年ほど前から続く度重なる“問題行為”に、警視庁も今回、堪忍袋の緒が切れたということでしょう」(同前)

 これに対し、まんだらけが報道各社に出したコメントは異例のものだった。

当局に対する恨み節…まんだらけ“異例のコメント”

「もともと漫画の古書店から始まったまんだらけですが、アニメやゲームなどサブカル文化を牽引してきた自負もあるのでしょう。当局に対する恨み節満載でした」(同前)

〈検察の決定を無視しての警察処分ですので、どこかゴリ押しで意地を押し通そうという気配もございます〉と警察を批判した上で、〈昨今のWeb上に氾濫しておりますわいせつ動画などに比べますと、昭和のビニ本の何と温かみや風情があることでしょうか〉などと、“ビニ本”販売の意義を強調したのだ。

「不起訴にもかかわらず、わざわざ行政処分を下されたことへの憤りが相当あるようです」(同前)

 まんだらけは“不満だらけ”なのであった。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2022年12月1日号)

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