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年収500万円が「これなら結婚できる」ライン? 婚活女性は高望みか

女性が結婚相手に求めるもののひとつが「収入」。男性が結婚相手に求めるものが「金銭感覚」。結婚とお金は、切っても切り離せないのが現実です。建前では「愛があれば…」とは言ってみるものの、本音の部分では決してそうはいきません。

今回は、SMBCコンシューマーファイナンスが昨年11月に発表した20代の金銭感覚に関する調査結果などをもとに、結婚相手に求める収入、その理想と現実について考察してみたいと思います。

20代「結婚してもやっていける」と思うラインは500〜600万円

昨年末、ワイドショーで恋愛コンサルタントが発表した「婚活女性が考える『普通の男性』の定義」が物議を醸したのは記憶に新しいところ。

いわく婚活女性の言う「結婚相手には高望みしない、普通の男性でいい」というのは、見た目は星野源、学歴が日東駒専、寝る前には化粧水をつけて寝る…などなど。この「普通の男性」の定義に対して瞬く間にネット上では「普通のハードルが高すぎる!」などの「異議あり」の声が。

そして数ある定義の中で、年収に関しては「都内在住で500万円以上である」と言及されたのでした。

果たして本当に多くの女性がそのような男性を「普通の人」と位置付けているのかどうかは甚だ疑問ではありますが…。実は年収の金額に関してだけは「当たらずとも遠からず」といえそうなのです。

SMBCコンシューマーファイナンスが昨年の11月に、20〜29歳の男女(男性500名・女性500名の計1,000名)に対して実施した「20代の金銭感覚についての意識調査2021」によると、「結婚しようと思える世帯年収は?」の問いに対し、「年収がどれだけ少なくても、結婚したい」と答えた女性が約15%で第1位、第2位は「年収が500万円あれば」の14.0%だったのです。

さらに、半数以上の女性が結婚をイメージできる年収はどのぐらいなのかを見ていくと、「年収がどれだけ少なくても」から「年収600万円あれば」までの回答者数を合計した時に、全体の過半数57.5%に達することが判明。すなわち、「このくらいなら結婚OK」とすんなり思える年収ラインは500〜600万円、というわけなんです。

年収を「男性のみ」で考えるのはナンセンス!

しかし、気になるのが、第1位の「年収がどれだけ少なくても」という回答。確かにいくら年収が高くても、考え方が異なったり、自分を無下に扱ったり、さまざまな問題を抱えていたりすると、なかなか結婚にはこぎつけられないもの。

では、本当に先立つものがなくとも、愛があれば大丈夫、なのでしょうか? 「結婚相手の収入が理想よりも低かった」という女性に話を聞いてみました。

「何とかなりますよ。共働きをすればいいんです。うちは2馬力で頑張っていますが、夫とは本当に話が合うし毎日が楽しい。結婚してよかったです」(27歳/会社員)

「夫の年収が300万円だと聞いたとき、正直『え?』って思いました。当然うちの両親は結婚を反対。年収が倍以上の男性とのお見合い話までもってきて…。でも私は今の夫との結婚を選びました。ぜいたくせずに生活すれば十分に暮らしていけますよ」(32歳/パート)

どうやら「収入が理想より低くても幸せ」と思っている女性はけっこう多い様子。確かに、今や夫婦共働きがスタンダード。結婚する際は「相手の年収」を考えるのではなく、「世帯年収」を考えるフェーズに入っているのかもしれません。

先の意識調査の質問にあった「結婚しようと思える世帯年収」においても、パートナーの年収ではなく、夫婦の合計年収を想定していた回答者が少なからずいたのではないでしょうか。男性ひとりの年収だけで結婚を判断しようと考えるのは、もはや前時代的なのかもしれません。

「愛があれば…」は理想論だった? 少し悔いのある人も

とはいえ、やはり収入の理想と現実の格差が身に染みてつらい…という女性も少なからずいるようです。

「夫の年収が低いのはやっぱりつらい。マイホームや自動車のローンで毎月ギリギリ。優雅に週末は外食している友人夫婦がうらやましい」(26歳/販売員)

「ダンナの年収が低いのは承知で結婚しました。正直もうちょっと年収高い人がよかったのですが、まあ私も働いているし、と。でも、コロナ禍で私の勤めていた飲食店が閉店。今はダンナの収入プラス貯金でやりくりしていますが、実際かなりしんどい。なかなか再就職先も見つかりませんし…。ダンナの収入がもう少しあればと、いまさら恨みに思ってしまうときがあります」(34歳/休職中)

やはり、思い描いていた生活とは程遠い現実に直面すると、しんどくなってしまうのかもしれません。理想よりも年収が低い相手と結婚しても幸せになれるかどうか、その境目はいろんな意味での「ゆとり」があるかどうかにかかっている、と言えそうです。

年齢とともに下がる「普通」の定義

最後に、婚活中の女性2人に「結婚相手に求める年収と現実に差はあるか?」という質問をしてみました。

「ずいぶんと長い間婚活をしています。最初は年収700万円以上じゃないと!なんて強がりを言っていましたが、年々理想の年収は下げています…。つい先日、相談員に『30代後半で、希望年収600万円は相当厳しいです』とズバリ言われてしまいました」(36歳/会社員)

「ずっと『結婚相手は年収700万円以上がいい』と言ってたんですが、なかなかいい出会いがなくて。すると既婚の友人に『自分のスペックと照らし合わせて、なんでそんな高い年収を求めようと思えるの? ちゃんと自分を客観的に見なさい』と言われてしまいました」(34歳/ネイリスト)

非常にシビアな婚活市場。本当に早く結婚したいと思っているのなら、理想の年収ばかり追い求めてはいけない、が鉄則なのかもしれません。

まとめ

人はだれしも余裕のある結婚生活をしたいと考えるもの。しかし、あまりにも理想を高く持ちすぎて結婚が遠のく、逆に年収にこだわりがなさ過ぎて、食うや食わずの生活をする…というのは考え物です。

婚活と結婚生活に必要なのは「足るを知る」こと。「何が何でもこれがいい!」と思うような相手を探すのではなく、「これでいい」と思える生活ができる相手と結婚することが幸せなのかもしれません。

参考資料

20代の金銭感覚についての意識調査2021」(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)

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