「旧安倍派ゼロ内閣」で不満タラタラ、首相に“ケンカ腰”の萩生田光一氏“身内”自民党都連からも「お前が言うな」「絶対落とそう」の総スカン
石破茂新首相による内閣がスタートした、10月1日。
自民党の萩生田光一元政調会長は、同日の夜8時から生配信された、豊洲市場水産仲卸業者「鈴与」の代表取締役・生田與克(よしかつ)氏のYouTubeチャンネルの動画に出演し、総裁選の総括というテーマで途中参加した木原誠二前内閣官房副長官もまじえて、トークをおこなった。
そのなかで萩生田氏は、石破氏の組閣についてこのように述べた。
「岸田さんが退陣したときに言った『ドリームチーム』というのは、オール自民党でも最高のチームを作ってくれと言ったんですね。今日、選ばれた人たちが最高ではないとは言いませんよ。
それなりにみんな見識もあり、経験もあり、能力もある人たちが選ばれたけど、もうちょっと、幅広くやったほうがよかった。言いづらいけど、選挙を応援した人たちがポジションを取ってるような感じがしてね」
自民党派閥の裏金問題が発覚すると、問題の重大さから岸田文雄内閣では、萩生田氏も所属していた安倍派(2024年2月解散)の閣僚が一掃された。
そして、今回も旧安倍派所属の議員はひとりも入閣しなかったのだが、そのことについて、萩生田氏は“チクリ”とこう評したのだった。
「だから、数少ない“お友達”と、いままでやったことのない人、みたいな感じがしますよね」
萩生田氏も、裏金問題で5年間にわたり2728万円が政治資金収支報告書に不記載だったことが判明。2024年4月に「党役職停止」の処分を受け、政調会長を辞任している。しかし、自民党の都連会長は党本部の役職ではないため、そのまま続行し、6月には会長に再任されていた。
政治担当記者はこう話す。
「ところが、7月7日に実施された東京都議補選で、自民党候補は2勝6敗と惨敗し、萩生田氏の地元・八王子でも自民党候補が大敗。その責任を取る形で、7月16日に都連会長の辞意を表明しました。そして、8月5日に正式に辞任し、井上信治衆院議員が後任となっています。
ただし、井上会長が『萩生田議員には、最高顧問か常任顧問に残ってもらう』と発言し、井上会長に一任されていました。これには都連所属の議員たちから『顧問に残すなら責任を取ったことにならない』といった反発が起きており、現在も保留中のようです」
さて、冒頭の発言が報道されると、自民党東京都連からは、不満が続出しているという。
都連所属のある国会議員は「また言ってるよ。萩生田さんは、いらない発言をする。裏金問題を逃げ切れたとでも思っているのかね。邪魔しないでほしいよ。まあいま、いちばん問題なのは石破さんの考えが菅(義偉)さん、(小泉)進次郎により、ブレていることだけどね」と嘆くばかり。
また、ある都議は怒り混じりに言う。
「どの口がいうのでしょうか? まさに『お前が言うな』ですよ。自民党の支持率や岸田内閣の支持率が下がった要因のひとつは、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係と、裏金問題です。萩生田氏はそのどちらにも、深く関係しています。
政権崩壊に手を貸した張本人が、人事をどうのこうの言う筋合いはないでしょう。それこそ、普通なら旧安倍派の人間を内閣に入れるわけがない。まったく反省がゼロ。本音としては、次の選挙で萩生田氏を非公認にしてほしいところです。
私たち地方議員は、支援者に日ごろから国政選挙でのご協力や、パーティー券購入のお願いなどをしてきました。記載ミスではなく、意図して記載していないにもかかわらず、萩生田氏らが、裏金ではなく『不記載だ』と主張しているせいで、いまだに支援者にお詫びをしたり、お願いごともしづらい状況なんです」
さらに、都連所属のある区議はこう言う。
「都連所属の地方議員の間では、表立ってはいえませんが『萩生田を絶対、選挙で落とそう』というフレーズが出回っています。萩生田氏の選挙区である東京24区では、野党のみなさんに、対抗馬をぜひとも一本化してほしいものです」
当然、X上でも萩生田氏の発言には批判的な声があがっている状況だ。
《裏金や統一教会問題の人が偉そうに》
《安倍政権だってお友達内閣だったんだから、文句を言う筋合いではないだろう》
前回2021年の衆議院・東京24区では、萩生田氏が58%超の得票率でダントツの勝利を収めた。
「今回の東京24区では、教育無償化を実現する会と国民民主党がすでに候補者を擁立予定。そして、9月25日に立憲民主党都連が、元参院議員の有田芳生氏の擁立を決め、党本部で調整中の段階です。
自民党にとって逆風とはいえ、前回は野党合わせて41%しか得票できなかった選挙区。萩生田氏に対抗するには、やはり野党で一本化するしか、手はなさそうです」
そんな状況だから“どこ吹く風”という様子なのかーー。
10/02 12:11
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