進次郎氏に「できるわけない」田中真紀子氏、自民総裁選を一刀両断! 賛否集めるなか口にした「世界に通じる」候補者の名前

(写真・時事通信)

 

 自民党総裁選の告示日直前の9月10日、上川陽子外相が「20名、推薦人が集まり、そして12日に今回の総裁選に立候補することができます!」と立候補を表明。これで9人が名乗り出たことになり、大混戦の総裁選は9月27日の投開票日に向けて走り出した。

 

 そうしたなか、9日放送の『ミヤネ屋』(日本テレビ系)に元外相の田中真紀子氏がリモート出演。総裁選を「ヘナチョコばっかりが、出たいから出てきている」「この際、出とかなきゃ、と売名をかねてですね」など“真紀子節”で斬りまくった。

 

 

「さらに、真紀子氏は小泉進次郎氏について、『この方が(首相に)なってもらっちゃ困りますけど、個人的に。できるわけないじゃないですか。その辺が分かってない。現実が分かってないんですよ』と酷評。父親の純一郎氏が総裁選に立候補したときのことを引き合いに出すと『(純一郎氏は)お調子者でね。自民党ぶっ壊す! なんて言わなくていいこと言って、壊してないじゃないですか。また息子が、似たようなの出てきたでしょ。怪しいねぇ、これ(進次郎氏)も』と辛らつでした」(政治担当記者)

 

 自分と同じ境遇ともいうべき“元総理の子”を一刀両断した後、彼女の“推し”も表明。真紀子氏は「日本の顔として、世界のひのき舞台に出て行って、通じる人がいますか?」と宮根氏に問いかけ、しばらくして「私は1名、いるんですけどね、個人的に。あえて申しませんけど」と謎かけをしたのだ。

 

「その後、番組終盤で宮根氏が、その1名の名前を問いただすと、真紀子氏は『名前、言っていいですか?』『官邸でエレベーターに閉じ込められちゃった人』『あの方は賢いし、経験もあるし。個人的に存じあげてる』と、笑顔で明かしました。つまり、林芳正官房長官です」(同前)。

 

 過熱する総裁選報道のなかで、林氏の存在感はやや薄い。それこそ、6日に首相官邸のエレベーターに閉じ込められ、そのことが大々的に報じられたくらいだ。なぜ林氏なのか。政治担当記者が、田中氏の胸中をこう推察する。

 

「真紀子さんの評価は的を射ています。林氏の『経歴』は、候補者のなかでも特筆すべきもの。これまで防衛大臣、経済財政政策担当大臣、農林水産大臣、文部科学大臣、外務大臣、官房長官と要職を歴任しています。また、不祥事で辞任した大臣の後を務めることも多かったのです。つまり、政策通で即戦力。林氏自身も、自らの誕生日に引っかけて『政界の119番』と自負しています。

 

 しかし、林氏を推すのはそれだけではないでしょう。真紀子さんの父である田中角栄元首相は、日中国交正常化を成しとげた方。林氏は中国に太いパイプを持ち、『媚中派』と言われることもありますが、本人は『知中派』を公言しています。そういったことも背景にあるのではないでしょうか」(政治担当記者)

 

 久しぶりの真紀子節に、Xには《ご発言、遠慮なくてよかった》《この人に立候補して貰いたかった》《その通り。私もそう思います》《正論火の玉ストレート》という賛同や、《単なる悪口》《上から目線で批判するのはよした方が良い》《政治家として何したの?》などの批判それぞれのポストがあがっていた。

 

 言いたい放題だが、なぜか聞き入ってしまう真紀子氏の影響力は健在のようだ。

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