大分県で“石丸伸二氏の上位互換”が町長当選 石丸氏をしのぐ“華麗なる経歴”、地元の“超有名人”が強力な応援者に
《石丸伸二氏プラスワン》
8月21日、自身のブログにこんなタイトルの記事を投稿したのは、経営コンサルタントの安部徹也氏(56)。
安部氏は、8月25日に投開票された大分県日出(ひじ)町長選で、3選を目指した現職の本田博文氏(71)を破り、当選。開票結果は、安部氏が8037票に対して、本田氏4474票と、大差をつけての勝利だった。
東京都知事選で大健闘を見せた、石丸伸二・前広島県安芸高田市長の“上位互換”を自称する安部氏だが、その経歴は石丸氏と比較しても遜色ない。
日出町生まれの安部氏は、地元の小・中学校を卒業後、大分県立大分雄城台(おぎのだい)高校へ進む。
九州大学経済学部経営学科卒業後、太陽神戸三井銀行(現・三井住友銀行)に入行。2001年には米サンダーバード国際経営大学院に留学し、MBAを取得した。
「サンダーバード国際経営大学院は、1946年に設立された、グローバルビジネス分野に特化した世界で、もっとも歴史あるビジネススクール」(経済担当記者)と言う。
それだけに、冒頭のタイトルのブログ記事では、
《石丸伸二氏は経済と行政を知る初の都知事候補。私は経済と経営と行政を知る初の町長候補です笑 今の行政には経営の知識が重要です》
と“上位互換”である理由をつづっていた。
そんな安部氏は2001年に起業した後、長らく経営コンサルタントとして活躍。2011年に「日本MBA協会」を設立し、代表理事として活動していた。
「テレビやラジオ番組へのコメント出演も多く、ビジネス関連書籍も10冊以上、出版していますから、石丸氏を超える華麗な経歴の持ち主といえるかもしれません」(前出・経済担当記者)
2018年に日出町町議に当選し、今回、2期めの途中で議員を辞し、町長選に打って出た。
「じつは、安部氏には強力な“応援者”がいました。同町出身で、2018年、山口県内での2歳男児行方不明事件の際に『スーパーボランティア』として“出動”し、男児を発見して一躍、有名人となった、尾畠春夫さんです。
5月15日に、安部氏が更新したブログで『尾畠春夫さんにはちょこちょこお会いする』とつづり、応援の言葉をもらったことを明かしていたんです。
安部氏は、本田町長が容認した同町内でのイスラム教徒向け土葬墓地の建設計画に反対しており、それも票を伸ばしたひとつの要因と見られています」(地方紙記者)
日出町の人口は2万7867人(2024年7月末現在)。石丸氏が市長を務めていた安芸高田市の人口は2万6202人(2024年8月1日現在)と、ほぼ同じ。
安部町長は、石丸氏より地元から愛される首長になれるのか? 当選したこれからが正念場だ。
08/27 06:45
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